「自分の仕事を奪われそうだ」・・・ロボットと働く労働者の90%が「雇用不安」/韓国の労災・安全衛生2026年03月16日

産業用ロボットと一緒に働く労働者の大多数が雇用不安を抱えているという調査結果が出た。
16日、国家人権委員会が公開した『産業構造の変化に伴う新たな有害・危険要因に対応した労働人権向上策実態調査』によれば、生産性向上のために導入された産業用ロボットと一緒に働く労働者の約90%が雇用不安を抱えていることが明らかになった。この調査は、韓国非正規労働センターが昨年、産業用ロボットと二次電池産業の労働者500名に実施したアンケートの結果である。
回答者の62%は、既に産業現場でロボットの導入を直接経験していた。46%がロボットが「一部工程に導入された」と答え、13.2%が「大部分の工程」、2.8%が「全工程」と回答した。
「自動化により自分の仕事が減ったり、別の仕事に変わってしまう不安を感じる」と答えた労働者は、「たまに」が32.0%、「頻繁に」が23.2%、「まれに」が24.8%、「極めて頻繁に」が10.4%など、約90%に上った。
ロボットは心理的な不安だけでなく、身体的な安全も脅かした。産業用ロボットを利用する製造業の労働者250人のうち、88%が「ロボットと近くで作業する際に衝突や挟まれる危険を感じるか」という項目に「実感がある」と答えた。 「実際にリスクを経験した」割合も61.2%だった。
「ロボットの稼働時に発生する騒音や振動が、疲労や筋骨格系への負担を増やしたか」を尋ねた項目でも84%が同意し、非常停止ボタンなど、ロボットの安全装置を信頼し難いという回答も多く見られた。
研究チームは、「(ロボット導入による)雇用不安と労働条件の悪化への懸念が構造的に拡大していることが確認された」「新たな形態の労働人権侵害を引き起こす可能性があることを示唆している」と話した。更に、ロボットベースの工程の特性を反映して安全基準を整備し、オートメーション工程において労働者への転換教育と職務移動が実施されるべきだと提言した。
2026年3月16日 京郷新聞 ウ・ヘリム記者


