建設労災遺家族「社会的協議体構成」を訴え/韓国の労災・安全衛生2025年8月27日

「父は一生黙々と働いた。痛くても痛いとは言わない人だった。そんな父親がそんなに虚しく、寂しく去ったということが未だ信じられない。そのような死の前で、会社がたった一度の心からの謝罪も、遺族に説明さえしなかったという事実を受け容れることができなかった。事故原因を寒波のせいにする態度で、この社会が労働者の死を、どれほど軽く扱っているかを目撃した。」
インウ総合建設の建設現場で働いて労災で死亡した故ムン・ユシクさんの娘のムン・ヘヨンさんはこのように強調した。ムン・ヘヨンさんをはじめとする建設労災遺族と五大宗教家は27日、ソウル江南区の建設会館前で『建設の日』の記者会見を行い、政府と建設業界に労災の根絶対策を求めた。
別の遺族は、より深い怒りを顕わにした。故カン・デギュさんの娘のカン・ヒョジンさんは「あなた(建設業者)が生命より利益を優先に考え、労働者の安全を後回しにしたために、数多くの労働者が落ちて、挟まれ、下敷きになる。その瞬間、生き残る方法を模索する暇もなく死んでいった。」「皆一緒に死ぬものだと言って、言い過ぎだと不平を言うな。あなたたちが最も基本的な安全帽と安全帯の支給どころか、何の安全事故の予防もできていない危険な現場に労働者を追い出しても、彼らは不平さえ言えなかった」と言い放った。労災根絶のための政府の規制強化に不満を言う業界を向かった指摘だ。
この日、遺族は家族の死を哀悼することを越え、労災根絶を必ず達成しなければならないと強調した。京東建設で仕事中に死亡したチョン・スンギュさんの息子のチョン・ソクチェさんは「京東建設はまともに処罰されなかったけど、止まらない。」「私と遺族は、建設現場の誤った慣行と不十分な安全管理体系を改善するために、立法運動と制度改善の先頭に立つ」と話した。
建設業の労災死亡は労災死亡者全体の中で4分の1を占めるほど多い。2020年は567件で最も多かった。昨年は496件に減ったが、それは長期化した建設不況のために建設現場が消滅した影響だ。
この日の記者会見に参加した曹渓宗・聖公会・円仏教・カトリック・キリスト教の活動家たちは、社会的な合意体の構成を要求した。彼らは△被害者・宗教界・労使政・市民が参加した社会的協議体を国務総理の直属で構成、△『建設の日』記念行事に労災追慕の黙祷、△建設の日を『建設安全の日』に変更することを提案した。
生命安全市民ネットの共同代表として活動するキム・フン作家も訴える文章を加えた。「労働者の犠牲の上に建築構造物を積み上げる方式の経営は、持続可能ではない」と指摘した。
2025年8月27日 毎日労働ニュース イ・ジェ記者
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