「カン・テワン労災死亡」八ヶ月目に・・・業務上過失致死容疑で検察送致/韓国の労災・安全衛生2025年7月10日

昨年11月14日、全北全州市雇用労働部全州支庁前で開かれた「故カン・テワン死亡事件真相究明要求記者会見」で、母親のイ・ウンヘ(エンフザルガル)氏が息子の遺影を持って泣いている。 イ・ムンヨン記者

昨年11月、全羅北道金堤市の特装車会社HRE&I(現在「虎龍」)で労働災害で死亡したモンゴル移住青年のカン・テワン(タイワン・当時32)氏の死に対し、警察が部署責任者らを業務上過失致死の疑いで検察に送検した。捜査から八ヵ月目のことだ。

全北警察庁は9日、テワン氏の遺族側に「この事件の被災者の所属チーム長であるイム○○、部署長であるキム○○の業務上過失致死の疑いが認められると判断し、送致決定したことをお知らせする」と通知してきた。全州地検に送致した日付は先月30日だ。送致対象からパク・ジャンヒョン代表は除外された。

1998年に6歳で母親について韓国に来たテワンさん(ハンギョレ連載「ホジュンとホイジュンの間で」の主人公)は、26年間未登録移住児童として暮らし、国内定着のために、もがいた。彼は滞在資格を得るためにモンゴル出国と再入国(法務部方針)、韓国の大学入学と卒業を経て、昨年三月に人口消滅地域(五年以上居住時に「地域特化型ビザ」発給)で、全北金堤のHRE&Iに就職した。

事件当時は、同社で開発中のテレハンドラー(高所作業車とフォークリフトの機能結合)を工場から取り出し、テストの場所に移動する途中だった。テワン氏がリモコンで操縦していた車が出入り口を通過した直後、傾斜路で速度が速くなり、車を体で止めた彼はあっという間に後ろに押されて、野積していた建設装備の間に圧着された。該当のテレハンドラーは産業通商資源部の予算支援を受けて開発中だったテスト用車両であり、ブレーキが着いていなかった。ビザ取得から四ヵ月後の死だった。

業務上過失致死とは別に、会社と代表の重大災害処罰法違反の有無は雇用労働部が捜査中だ。HRE&Iは職員230人ほどの会社で、重大災害処罰法の適用対象だ。雇用労働部全州支庁の関係者は「まだ捜査中」とし、「重大災害の捜査は、企業の人事、組織、予算など、全般を見なければならず、時間がかかる」と話した。機関別に送致間隔が大きくない場合、検察は通常的に業務上過失と重大災害捜査結果の全て見て、起訴の可否を判断する。

民主労総全北本部のヨム・ジョンス労働安全局長は「カン・テワン氏が死亡してから、既に八ヶ月が過ぎている。」「重大災害の捜査を急いで終え、事業主を厳重処罰せよ」と追及した。

2025年7月10日 ハンギョレ新聞 イ・ムンヨン記者