マーチ・イン・マーチ2025実施/移住労働者の生活と権利の行動●東京
3月9日、移住労働者の春闘行動「マーチ・イン・マーチ2025」(移住労働者の生活と権利のための3月行動)のデモと集会が行われ、約300人の参加者が、上野の街をデモした。
この「マーチ・イン・マーチ」は、1993年から、移住労働者の労働相談や組織化に取り組む労働組合や労働団体、市民団体などが中心となって行われている、毎年3月恒例の取り組みである。私たち東京安全センターも当初から実行委員会に参加してきた。
当日は、全統一労働組合、神奈川シティユニオン、全国一般東京南部など、マーチ・イン・マーチの実行委員会を構成する各ユニオンの組合員を中心に、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、世界中の国と地域にルーツを持つ移住労働者の仲間が参加した。また、東京だけでなく、北関東や岐阜の労働組合の仲間たちの参加もあった。
デモは、上野公園水上音楽堂から御徒町方面へ、「ヒューマンライツ(人権) イエス!」「賃上げイエス!」「不当な扱い ノー!」「セクハラ ノー!」といったコールを訴えながら、上野の街を歩いた。
米国のトランプ政権に象徴されるように、いま世界では極右による排外主義が吹き荒れ、移民に対する攻撃が激化している。日本政府も、依然として移住労働者を使い捨ての「労働力」と見なし、日本に定住する「人間」として扱わない方針を続けている。しかし、デモで移往労働者が掲げたプラカード「コンビニのお弁当を作っているのは私です」が示すように、すでに移住労働者は、私たちの社会の隣人であり、共に働く仲間。移住労働者の生活と権利のために、今後も連帯して声を挙げていく。
文・問合せ:東京労働安全衛生センター
安全センター情報2025年6月号