「指切断事故が起きたらこうして」キャンペーンを始めた大学生たち/韓国の労災・安全衛生2024年10月07日
製造業の労働者たちが頻繁に遭う指切断の労災事故に、応急処置の重要性を知らせようと大学生たちが乗り出した。
主人公はキム・スヨン(同徳女子大)、ソン・ドユン(漢陽大)、イ・ヒチャン(弘益大)、チョン・ソンチェ(カトリック大)さんで構成された『両手を守る手袋チーム』。今月31日まで、指切断応急処置方法などを広報する。現場の労働者が仕事をするときにいつも持っている手袋の表面に、切断事故の応急処置法を印刷した。事故が発生した時に必要な救急用具と切断事故の時の応急処置の手順を記録したマニュアルも準備した。希望する労働者はホームページ(theguardiangloves.com )で申し込むことができる。
企画チームは、広告会社のHSアドが主催する、大学生対象の公募展(HSAD37回ヤングクリエイターズコンペティション)のために今回のキャンペーンを準備した。提出した企画が本選に進出し、HSアドから実行費300万ウォンを支援され、キャンペーン用品を製作した。
キャンペーンを総括したソン・ドユン(28)さんは「大学入学前に慶南・昌原のエアコン室外機の工場で仕事をしていた時、近く工場で指切断事故が起こった。」「公募展を準備して、現場労働者に対して行ったアンケート調査でも、応急処置法を憶えにくいという答が多く、今回の企画を準備した」と話した。チームは産業安全保健基準に関する規則(安全保健規則)82条によって事業主が備えるべき救急用具に、切断事故に関する応急処置用品がないことにも注目した。
雇用労働部によれば、昨年の労災事故の被災者11万3465人の内、1万328人(9.1%)が切断・切り・刺し傷といった事故に遭った。切断事故が発生した時、きちんと治療するためには、出血過多と切断部位の汚染を防ぐための応急処置が重要で、切断部位の接合のための措置も求められる。安全保健公団の労災形態別応急処置要領によると、切断事故が起きた時、切断部位はできるだけ早く冷蔵保管しなければならない。食塩水で切断部位を洗浄した後、氷と水を同じ量で混ぜたビニール袋に切断部位を入れて、密封して病院に持って行かなければならない。
2024年10月7日 毎日労働ニュース チョン・ソヒ記者
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=224021