釜山港の請願警察労働者、「がん・心臓麻痺」で一カ月で二人死亡/韓国の労災・安全衛生2024年09月10日

資料写真/チョン・ギフン記者

釜山港の請願警察の労働者が一ヶ月間に二人が亡くなっていたことが確認された。深夜労働を伴う三組二交代が原因の一つだという主張が出ている。

公共連盟によると、先月7日にAさん(58歳)が抗がん治療中に死亡したのに続き、今月3日にはBさん(52歳)が心臓麻痺で亡くなった。

連盟は三組二交代制を死の一原因として挙げた。釜山港保安公社の請願警察は、密入国と麻薬の搬出などを予防するために、24時間、釜山港を守るために働く。釜山港保安公社は釜山港湾公社の100%出資の子会社だ。

請願警察の業務は三組二交代制で行われる。昼間・夜間・非番の順に循環勤務する。一度出勤すると12時間働く構造だ。深夜労働が繰り返される。連盟によると、2018年から2022年までに13人が入社し、19人が退社した。深夜労働の問題などで定員を満たせない状態で、現職の労働者の労働強度が高まる悪循環を繰り返している。

連盟は二人の労働者の死に公社の責任があると主張した。2007年に世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は、交代勤務を鉛・紫外線といった『2A』級の発がん推定物質に分類した。Aさんは公社で28年間、Bさんは25年間働いた。

連盟は声明で「請願警察労働者の繰り返される死は既に予告されていたことで、十分に防ぐことができた。」「四組二交代への変更は、労働条件の改善を越えた、労働者の生命を守るための最小限の要求」とした。最近、釜山港湾公社と釜山港保安公社の労使は、国の重要施設を守る請願警察の内、釜山港湾が唯一、三組二交代制で運営されているということが議論になると、下半期に四組二交代制を、一部港湾で試験運営することにした。連盟と釜山港保安公社労組は全面的な四組二交代制の適用を主張している。

2024年9月10日 毎日労働ニュース チェ・ジョンナム記者

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