「舌で音を出して、犬を呼ぶように手招き」「社長が出した問題に間違えたら、20分ひざまずく」 2023年07月10日 韓国の労災・安全衛生

会社員33%「パワハラは相変わらず」

「社長が舌で音を出しながら、犬を呼ぶように来いと手招きします。」会社員のAさんが職場の甲質119に送った匿名の申告だ。

会社員Bさんの勤労契約書には『賞罰点制度』がある。初めての業務でミスをしても、社長の言葉に返事が短くても、社長が出した問題を間違えても、罰点が課せられる。罰点1点当たり20分ずつひざまずいていなければならない。

「職場内いじめ禁止法」(勤労基準法第76条の2・3)施行から四年が過ぎたが、依然として韓国会社員の三人に一人が職場内いじめを経験していることが判った。職場の甲質119は先月9日から15日まで、全国の成人会社員1000人を調査した結果を発表した。

会社員の33.3%は「最近1年間に職場内いじめを経験したことがある」と答えた。「侮辱・名誉毀損」(22.2%)、「不当な指示」(20.8%)、「暴行・暴言」(17.2%)、「業務外の強要」(16.1%)、「いじめ・差別」(15.4%)の順だった。

劣悪な環境で働く「労働弱者」ほど、より頻繁に、より激しくいじめに遭った。労働時間が「52時間以下」の場合、10人中2~3人がいじめを経験したが、「52時間超過」の場合、48.5%がいじめを体験した。いじめの深刻さのレベルを尋ねる質問でも、収入が「月150万ウォン未満」の回答者(60.0%)が、「月500万ウォン以上」の回答者(32.4%)よりも、「非正規職」(52.9%)が「正規職」(44.6%)よりも、「5人未満事業場」の労働者(56.5%)が「300人以上事業場」の労働者(41.9%)よりも、深刻性を大きく感じると答えた。

職場の甲質119代表のクォン・トゥソプ弁護士は「管理・監督と処罰を強化し、形式的な予防教育ではなく、組織文化を変えられる教育が必要だ」と話した。

2023年7月10日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202307100600035