麗水産業団地、死の外注化を止めろ 2020年2月5日

全南・麗水の地域市民団体が、麗水国家産業団地の大企業と政府に、「死の外注化」を止める市民運動を始めた。3日に団地内の錦湖P&P化学㈱で、救助の遅れなどで40代の非正規職労働者が亡くなったことが発端。
麗水市民社会団体連帯会議と民主労総などは5日に集会を行って、「錦湖P&P化学の協力業者職員Mさん(49)は触媒貯蔵タンクで事故に遭って、2時間放置された後、救急車で救助されたが亡くなった」とし、「現場の初期対応の失敗と遅れた通報など、工場内の安全監督の不良による窒息死と推定される残念な事故だ」と主張した。集会には麗水YMCAなど17の市民団体が参加して「麗水産団の大企業は死の外注化を中断することを約束せよ」と要求した。
麗水市などが調査した結果、Mさんは高さ5.6m、直径2.1m円筒形の貯蔵タンクの中に入って、固体微粒子の形の触媒剤を外部に運び出す作業中に、身体の半分が微粒子の中に引き込まれた。タンクの外にいた同僚2人と監督者2人は、事故の後すぐに連絡をせずに現場で収拾しようとしたが思い通りにならず、1時間後に119に通報していた。
国内最大規模の石油化学団地である麗水産団では、1970年から2019年までに346件の爆発や事故が発生して、138人が亡くなり、260名が負傷した。大気汚染による被害者も3071人になる。
これらの団体は産団の各種事故予防のために、労働者が参加する作業現場への合同点検団の構成、麗水市と雇用労働部の透明な事故調査、業者処罰のための企業殺人法の制定を求めた。

2020年2月5日 京郷新聞 ペ・ミョンジェ記者