脳心血管疾病の遺族給付請求と業務時間別の認定現況(勤労福祉公団) 2023年04月07日 韓国の労災・安全衛生
昨年、週60時間以上働いて死亡し、過労死労災を承認された比率が93.5%に達することが判った。週52~60時間の業務時間帯の過労死承認率も81.2%に達した。
国会・企画財政委員会のキム・ジュヨン共に民主党議員が、勤労福祉公団から取り寄せた「最近4年間の脳心血管疾病の業務時間別労災承認と遺族給付承認現況」資料を分析した結果だ。
資料によると、週60時間以上の業務時間帯の遺族給付承認率は、2019年に89.6%、2020年に93.5%、2021年に91.8%、2022年に93.5%を記録した。週52時間以上、60時間未満の業務時間帯での過労死承認率は、同期間に74.6%、77.1%、77.7%、81.2%と、上昇傾向を示した。<表参照>
死亡ではなく、過労で労災認証を受けた承認率は、60時間以上の業務時間帯で、2019年に91.6%、2020年に94.2%、2021年に92.4%、2022年に91.7%で、90%台を維持した。週52時間以上、60時間未満の業務時間帯の承認率は、同期間に72.2%、71.7%、79.5%、76.6%だった。
政府が週最大69時間勤務を骨子とした『勤労時間制度改編案』を立法予告した後、国民的な批判を受けると、尹錫悦大統領は「週60時間以上の勤労は無理」と、一歩引くような発言をした経緯がある。しかし、週60時間以上はもちろん、週52時間以上、60時間未満でも過労死の労災承認率が昨年81.2%を記録したということは、政府の計画が労働者の健康権に深刻な影響を与えかねないということを示している。
キム・ジュヨン議員は「長時間労働国家という汚名を着せられている大韓民国で、労働時間を減らすことはできなくても、政府が先頭に立って、過労社会に国民を追い込んでいる。」「政府の勤労時間改編は直ちに中止されるべきだ」と要求した。
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=214409
2023年4月7日 毎日労働ニュース ヨン・ウンジョン記者