今は堂々と緑色病院の職員だと言えます 2023年2月13日 韓国の労災・安全衛生

チョン・ギフン記者

「今は正規職だから、堂々と緑色病院の職員だと言えます。」

最近緑色病院の正規職に転換された美化労働者のキム・ジョンヒさん(68)とオ・グムスクさん(67)は、「緑色病院の家族になったようで嬉しい」と話した。今年の1月1日に緑色病院の職員になった彼女たちに変わった二つのことは、出入証に書かれていた『臨時』という文字が消えたことと、以前よりもよく職員食堂に行くようとになったという点だ。緑色病院の職員食堂の値段は2500ウォンで、大きな負担になるレベルではないが、ほとんどの美化労働者は、食事代を節約するために弁当を作って持ち歩いていた。正規職に転換されてからは昼食が提供され、同僚たちと地下1階の職員食堂に行くようになった。

<毎日労働ニュース>が9日、ソウル市中浪区の緑色病院で、先月正規職になった美化労働者のキム・ジョンヒさんとオ・グムスクさん、1年6ヶ月前に正規職に転換された療養保護士のキム・ミジョンさん(57)と会った。緑色病院の労使は2021年7月に「非正規職のいない病院」に合意した後、三段階にわたる正規職転換を完了した。2021年7月の派遣業者の所属として働いていたリハビリ看護・介護統合病棟(61病棟)の療養保護士(17人)を皮切りに、2022年1月には食堂の調理士(25人)が正規職に転換され、先月には委託業者に所属する美化労働者(17人)が、最後に転換された。

正規職になったからといって賃金や処遇が目立って変わったわけではないという。時間外労働・休日労働の手当てを受け取り、交通費が別途に支給される程度ということだ。正規職になって1年6ヵ月が過ぎたという療養保護士のキム・ミジョンさんも、社会的協同組合・ドヌリの時と今を比較しても、体感上で大きく変わったことはないと話した。緑色病院では、非正規職と正規職の間にそれ程の差別がなかったという意味でもある。

しかし、正規職になってからは職員の間に目に見えない変化が生れた。出入証から『臨時』という文字が消えたのは、時々出入りするのではなく、いつでも出入りする権限を持った人になったということを意味する。権限は彼女たちの所属感と自負心に繋がった。

「以前は非正規職だから、どこでも言うのが恥ずかしかった」というキム・ジョンヒさんは、今や「堂々としたので責任感がより大きくなった」と話した。することに対する責任感は「患者を差別しない」という病院の哲学にも続いた。他の病院とは「違う」緑色病院で働くのは大変ではないかという質問に、キム・ミジョンさんは次のように答えた。

「患者に接するのは、金持ちでも貧乏でも患者だから、まったく同じです。どのような偏見もなく患者を受け容れる以上、私たちもそのように働くようになったのです。」

2023年2月13日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者

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