危険物質「水素」10年間で23件の労災事故発生。事故予防安全マニュアルを制作、配布:韓国雇用労働部 2022年11月18日 韓国の労災・安全衛生

水素は人間が今までに発見した元素の中で最も軽くて簡単な構造を持っているが、きちんと管理しなければ、静電気だけでも爆発事故が起きるほど危険な物質だ。この10年間に23件の水素関連の労働災害が発生し、4人が死亡したと集計された。

雇用労働部は水素事故予防のための安全マニュアルを製作・配布したと明らかにした。今回のマニュアルは、水素取扱事業場内の設備運営と日常点検、整備補修作業時に必要な安全措置などが掲載された。

水素による労災は最近になって増加傾向にある。特に、政府が「水素経済活性化ロードマップ」を発表した2019年に、江陵で水素タンク4基が爆発し、2人が死亡、6人が負傷する大型事故が発生した。今年1月にもソウル市の水素充電所で水素チューブトレーラーと充電所のノズルを連結した後に、バルブを開ける過程で水素が漏れて爆発事故に繋がり、2人が大怪我をした。

労働部の労災予防監督政策官は「水素は、非常に有用で優秀なエネルギー源として、経済的・産業的な波及効果の大きい未来成長動力である点は明らかだ」が、「爆発の範囲が広い可燃性ガスのため、水素を扱う労働者が危険性を十分に知っていなければならない」と強調した。

水素安全マニュアルは、水素製造・取り扱い・保存事業場と、全国水素充電所などに配布し、労働部と安全保健公団のホームページからもダウンロードして使用できる。

2022年11月18日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

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