奉化鉱山で生き埋め鉱夫たち、10日目に奇跡的な生還 2022年11月5日 韓国の労災・安全衛生

4日午後、慶尚北道の亜鉛鉱山の生き埋め事故の現場で救助隊が鉱夫を救助し、病院に移送している。/2022.11.05

慶尚北道奉化郡の亜鉛鉱山の陥没事故で、生き埋めになっていた鉱山労働者二人が、10日振りに救助された。二人は地下190mで生存のための努力を怠らず、救助の手をジッと待っていたことが確認された。

奉化消防署長は5日にブリーフィングを行い、「4日午後11時3分に二人の救助を完了した。」「救助場所は事故発生場所の近くの少し広い空間で、(二人は)焚き火、ビニールなどで保温し、天井から落ちる水で延命していた」と説明した。

救助された労働者は、先産部(作業班長)のAさん(62)と後産部(補助作業者)のBさん(56)だ。彼らを最初に発見したのは119救助隊員と同僚の鉱夫だった。二人は陥没事故が発生した第一垂直坑道の地下190mの円形の空間で発見された。

同僚の鉱夫が彼らを見つけ、消防隊員が二人の健康状態を確認した後、地上に搬送できるように助けた。消防隊員によれば、当時二人の労働者は意識がはっきりしていて、助けに来た同僚の鉱山労働者に挨拶をするほどだった。移送される時も、坑道を自力で歩いて来たと話した。

二人は同日午前0時4分、近くの安東病院に移送されて検診を受けたが、大きな異常はなく、一般室に移動した。

陥没事故が発生した鉱山会社で、中央119救助本部の忠清・江原特殊救助隊3チーム長(消防令)が、劇的に救出した状況についてブリーフィングをしている。 チーム長は、前日坑道に入り、孤立していた作業者を救助した。/ⓒニューシス

消防当局によれば、二人の労働者は孤立後、三日目までは脱出できる出口がないかと坑道の探索をしたという。脱出口が見付からないので、坑道内のビニールや木片などを拾ってテントを張り、床にはパネルを敷いて体温を維持するために努力した。空気が通っていることを確認してからは、たき火を点けたりもした。また、持っていった水が10リットルになると、地下水を飲んで喉の渇きを癒やした。空腹には、コーヒーミックスを入れて飲みながら耐えたと話した。

鉱山業者の説明によると、このような行動は孤立時に守るマニュアルと経験によるものだと言う。特に、この過程で20年余りの経歴を持つベテラン鉱夫のA作業班長の活躍が光ったという。作業班長は、この鉱山に最近働き来た後輩の労働者のBさんに元気を与え、最後まであきらめないように最善を尽くした。また、途中で救助隊の発破音を聞きながら希望を捨てず、その結果、孤立から221時間後に、奇跡的に生還することができたと話した。

消防当局は二人の労働者を救うために、事故があった坑道の近くの廃坑道の第二垂直坑道(地下140メートル)から、325メートルを掘り進んだ。この過程で、切り羽の崩壊や抗車の脱線など、少なからぬ困難があったが、諦めなかった。

埋没事故が発生した亜鉛鉱山で、救助隊が塞がれている第二垂直坑道の上段の坑道を掘る掘削作業を行っている。/慶北消防本部

今回の事故は先月26日午後6時に、奉化の亜鉛採掘鉱山の第一垂直坑道の地下46mの地点で、突然押し寄せた泥土砂が流れ込み、洞窟を塞いだために発生した。孤立した二人の労働者は、泥土砂が降り注いだ地点から70mの所で作業をしていた。

事故当時、垂直坑道では7人が作業をしていたが、この内二人は地下30mの地点で作業をしていて、異常な兆候を感じて脱出した。作業者三人は坑道で孤立したが、事故当日の午後11時頃、業者の救助によって救出された。二人は徹夜作業によっても救えなかった。

結局、業者は事故発生から14時間後の27日午前8時30分頃、消防署に通報した。通報を受けて出動した消防当局は、孤立した二人の生存の有無を確認するために、穿孔機でボーリング孔を開け、埋没者たちと交信しようとしたが、反応を確認することはできなかった。それでもあきらめず、構造通路を貫通させて作業のスピードを上げた。

このために、消防士397人、慶尚北道関係者27人、奉化郡関係者81人、軍将兵30人、警察43人、鉱山関係者218人、その他の人員349人などの1145人、装備68台が動員された。

一方、事故が起きた鉱山を運営する業者は、8月にも一人が死亡する事故を起こし、労働部から重大災害法違反の有無などで調査されている。5日、警察は今回の事故に関して専担捜査チームを構成し、関連の調査を行っている。

この日の現場ブリーフィングを行った鉱山業者の副所長は、最初の事故の申告が14時間半も遅くなったことに対して、「本当に申し訳ない。それなりに救助しようと努力したがスムースに行かず、翌日なって通報した。今後、このようなことがないようにする」と謝罪した。

2022年11月5日 民衆の声 イ・ソヒ記者

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