安全速度を守ったライダー、1時間当たり6千ウォン少ない 2022年10月06日 韓国の労災・安全衛生

配達労働者が安全速度を守って運行した時に、そうでない時よりも収入が減るという自主調査の結果が出た。労組は、適正配達料を保障しなければ安全に配達できる環境は造成されないとし、対策作りを求めた。

ライダーユニオンは5日に記者会見を行い、最近、29人のライダーが、5日間、ピーク時間帯(午後5~8時)に、交通法規に従って速度制限を遵守した時と、普段している通りに運行した時に、収入減がどれくらい生じるかを比較・分析した結果を発表した。最高時速が60キロ以上の組を「一般グループ」に、60キロ未満の組を「安全グループ」に分類した。

安全グループが一般グループに比べて、交通法規を遵守する『信号デー』に、中位の時給減少幅が大きく現れた。一般グループは1万9500ウォンから1万8696ウォンに、804ウォン、安全グループは1万7669ウォンから1万5827ウォンに、1842ウォン減少した。ソウルの江南・瑞草区地域で働くライダーA氏の場合、時給が最も高い日と『信号デー』との時給を比較してみると、6791ウォンの差があった。ソウルの麻浦・西大門・恩平区地域で働くB氏も、6374ウォンの差が生じた。

ライダーユニオンは、「ガソリン代・保険料など、収入の20%程度を占める費用を除けば、手にする金額は更に下がる」「ピーク時間でない時は、配達料も少なく仕事も少ないので、ピーク時間の収入減少はライダーには致命的」と説明した。

労組は、交通法規の取り締まりだけに集中するのではなく、交通法規違反をしなければ低賃金に苦しむという構造的な問題も見る必要があると主張した。ライダーユニオンは安全配達料制度の導入をはじめ、△安全教育の強化、△配達代行社の登録制の導入、△配達アプリ・アルゴリズムの検証、△労組と労災予防を議論するテーブルが必要、と要求した。

2022年10月6日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者

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