女性労働者が仕事中に殺された、新堂駅殺人事件は『労災』 2022年9月17日 韓国の労災・安全衛生

民主労総の女性労働者が、国立医療院から新堂駅まで、女性労働者の安全な職場のための沈黙デモ行進を行った/イ・ジュンヒョク記者

民主労総が、女性労働者が夜間巡察中にストーキング加害者で、前の職場の同僚に殺害された、いわゆる『新堂駅殺人事件』に怒りと沈痛さを表わし、この事件は労働安全の問題と職場内性暴行被害者保護措置不良による労災死亡だと主張した。

民主労総は16日『女性労働者が安全な職場のための沈黙デモ』を行った。民主労総の組合員40人余りが、故人が安置された国立医療院葬儀場を訪ねて故人を弔問した後、沈黙を守って事件場所の新堂駅まで行進した。新党駅の2号線のトイレの前で行われた集会には、民主労総の組合員をはじめとする市民と弔問客が集まり、地下鉄の通路を埋め尽くした。

沈黙デモは、沈黙したままで自分の意思を強く表す時に行われるデモの形態だ。何も言わず、静寂が流れる状態で、何のスローガンもなく彼らは叫んだ。彼らが叫んだのは、加害者への厳重な処罰であり、国の対策作りであり、被害者の保護と日常の回復、市民たちの連帯だったと、正義党のリュ・ホジョン国会議員がデモの意味を話した。

民主労総の女性労働者が、国立医療院から新堂駅まで、女性労働者の安全な職場のための沈黙デモ行進を行った/イ・ジュンヒョク記者

14日の午後9時頃、新堂駅舎のトイレを一人でパトロールしていた女性駅員が、刺されて死亡した。加害者は元の職場の同僚で、これまでにも被害者に数百回のストーキングと不法撮影を行った犯罪者だった。故人は昨年10月に拘束令状を申請していたが、裁判所は「証拠隠滅のおそれと逃走の憂慮がない」として棄却していた。

民主労総は、『新堂駅殺人事件』は、女性労働者が仕事中に殺された労災であり、国家権力からのきちんとした保護を受けられなかったために起きた女性嫌悪犯罪だと指摘した。十分に予防できたのに、ストーカー犯罪を放置する構造的な問題が、このような悲劇を生んだということだ。

裁判所がストーキング加害者を拘束して分離したり、ソウル交通公社がきちんとした被害者の保護措置を執ったり、パトロール勤務時に二人一組で行っていれば、この内の一つでも実行されていれば、被害者が死にまで至ることはなかったという、怒りが溢れている。

民主労総のパク・ヒウン副委員長は、沈痛な表情で「職場に一緒に入社した加害者によって、2019年から持続的なストーキングと不法撮影の被害を受けて、結局殺害された。ソウル交通公社は、職場内の性暴力事件の被害者の安全のためのいかなる措置も執らず、一人で夜間に巡回する業務をさせ、加害者は被害者が最も安全でない時間と場所で犯罪を犯した」と話した。

パク副委員長は「韓国には今は構造的な差別はないと言ってきた政権党と尹錫悦政府は、今回の事件のもう一つの主犯」だとし、「女性家族部長官だという人が『これは女性嫌悪殺人ではない』と言ったことに憤りを感じる。大韓民国を愛するすべての女性たちに向けられた暴力と差別は、日常的に聞かれることであり、安全でない大韓民国を持続させている」とし、「民主労総は女性労働者に安全な世の中のために闘う」と話した。

女性現実研究所のクォン・ヒョンヨン所長は「20年間、捜査機関と裁判所は、ストーキング犯罪は大したことではないとしていい加減に扱い、法も作られなかった。今は作られたが、被害者はこの法によるどのような保護も受けられなかった」とし、「ここから再び始めなければならないと」と話を結んだ。

保健医療労組のアン・テジン政策部長は「被害者は制度的にできることをすべてしたにも拘わらず殺害された。国と会社は故人を保護できなかった。どんなに努力をしても故人は生き帰れないが、残った私たちはできることをあきらめず、最後までやり遂げよう」と話した。

2022年9月17日 労働と世界 チョ・ヨンジュ記者

http://worknworld.kctu.org/news/articleView.html?idxno=500805