セフランス病院、病院界初の「週四日制」に第一歩 2022年8月9日 韓国の労災・安全衛生

セブランス病院労組

セフランス病院の労使が今年の賃金協約を終え、病院界で初めて週四日制のモデル事業を年内に実施することにした。交代勤務と過労に苦しめられている病院労働者の労働環境を改善するのにどのような影響を与えるかが注目される。

セフランス病院労組と延世大学医療院は8日午後、延世医療院総合館で2022年賃金協約調印式を行った。5日から今日まで組合員の賛否投票を実施した結果、5068人(休職者除外)中、4537人(89.52%)が投票し、3670人(80.89%)が賛成して暫定合意案が可決された。

労組は延世医療院と16回にわたる実務交渉の末、今月1日、週4日制(32時間)のモデル事業を含む今年の賃金協約暫定合意案をまとめた。モデル事業は、新村セフランス病院二病棟、江南セフランス病院一病棟で、1年間行うことにした。参加対象は病棟ごとに5人前後の申請者を受け付ける。対象者は労働時間短縮によって調整された給与を適用される。勤続年数によって若干異なるが、総額で平均10%程度の差が出るものと推定される。賞与金や時間外手当て、休暇の使用には影響を与えないというのが労組の説明だ。病院側はモデル事業によって看護師一人当たりの患者数が増えることを考慮し、病棟当たり約1.5人の追加要員を採用する計画だ。細部事項は今後の労使協議で決めることにした。

労組は賃金削減のない全部署・全職員週四日制施行のための調査・研究事業も並行する。労働環境の改善と患者・保護者の満足度などを調べるために、モデル事業参加者を含め、現行の五日制労働者、担当部署管理者、患者と保護者を対象にインタビューとアンケート調査を行う計画だ。

セフランス病院労組のクォン・ミギョン委員長は「病院界で初めて週四日制を試験導入するという負担感と期待感が同時にあるが、今回の交渉結果は、病院労働者の労働時間短縮と、仕事と生活の均衡に向けた画期的な第一歩になるだろう」とし、「医療界での週四日制の始まりは延世医療院だが、完成は政府、医療界、病院労働者の役割だと考える」と話した。

労使は基本給4%の引き上げと激励金50万ウォン支給にも合意した。合意案には診療費減免など、協力業者の福祉増進基金2億ウォンの積み立てを含め、△COVID-19対応の労働者保護マニュアル製作、△25年勤続ヒーリングキャンプの運営廃止に伴う80万ウォン相当の商品券の支給、△労使公益基金各1億ウォンずつの積み立て、という内容を盛り込んだ。

2022年8月9日 毎日労働ニュース オ・コウン記者

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