いじめ・セクハラ・妊娠育児のパワハラ、女性労働者の「三重苦」 2022年3月7日 韓国の労災・安全衛生

「うちの会社は若い女性社員に雑用をさせる。環境を保護するために紙コップの代わりにマグカップを使うが、会議が終わると女性従業員が皿洗いをする。コロナ19のために出前を取ることが多いが、生ゴミを片付けるのも女性職員の仕事だ」。

職場の甲質119は「会社が女性だという理由で、掃除・皿洗い・コーヒー入れのような雑用をさせている」という情報提供を公開し、「女性労働者たちは、単に女性だというだけで、職場での差別や偏見に苦しんでいる」と指摘した。ある会社員は「上司が女性社員に対し、顔にしわが寄ったとか、手足が短いといった外見を卑下する発言を平気で行っている」と通報してきた。

多くの女性労働者がセクハラや性的嫌がらせで苦しんでいる。1・2月に職場の甲質119が受け取った身元が確認された電子メールの情報提供336件のうち、セクハラ関連は22件だった。社長が会食の席で恋愛中かどうかを尋ね、「女性は年を取れば『お古』扱いされる」という暴言を吐いたり、コンピューターを覗く振りをしながら、身体を密着させるといった内容の情報提供が寄せられた。

女性労働者たちは優れた成果を上げても、妊娠を理由に低い評価を受けたりする。ある情報提供者は「会社の輸出の向上に大きな成果を上げたと最優秀の評価を受けたが、妊娠して育児休職を取ると、人事評価の点数を下げて、進級から落とした」と主張した。この情報提供者は「育児休職から復帰すると、現場に発令した後、仕事がきちんと処理できなかったとして始末書を書かせる懲戒をした」とし、「精神的なストレスと過労で病院に通っている」と訴えた。

コロナ19による解雇・契約解除・辞職勧告も女性労働者に集中している。職場の甲質119と公共共生連帯基金は昨年12月、サラリーマン1000人を対象に世論調査を実施した。女性の回答者の21.8%は「コロナ19の流行後に失業の経験があるか」という質問に「ある」と答え、男性(15.4%)よりも高かった。

職場の甲質119は「職場の弱者である女性が、セクハラ、性的嫌がらせ、妊娠育児の嫌がらせを受けたと申告するのは容易ではない」とし「政府は匿名の申告センターを作り、特別勤労監督を実施すべきだ」と注文した。

2022年3月7日 毎日労働ニュース シン・フン記者

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