6年間でソウル地域の環境美化員(清掃職員)5700人が被災 2020年10月15日 韓国の労災・安全衛生
イ・ウンジュ正義党議員が勤労福祉公団とソウル市から受けとった『最近6年間の環境美化員の産災(労災)申請と承認現況』と『25自治区の環境美化員の安全基準と作業安全規則遵守現況』を分析した結果を公開した。
分析結果によれば、2015年から2020年8月まで、ソウル地域で働いて産災を認められた環境美化員は5700人で、事故被災者は5456人、疾病被災者は244人。この内41人(事故で35人、病気で6人)が死亡した。<下表参照>
産災は毎年明らかな増加傾向を示している。2015年900人(死亡8人)、2016年903人(6人)、2017年897人(11人)、2018年1096人(6人)、2019年1144人(5人)、今年は8月現在で760人(5人)となっている。
政府は環境美化員の安全事故を防止するために、2018年の1月と8月の二度にわたって、関係部署合同で環境美化員の労働環境改善対策を、昨年3月には作業安全指針を作った。同年4月に廃棄物管理法を、12月に廃棄物管理法施行規則を改正した。施行規則では生活廃棄物の収集・運搬清掃車の後方映像装置、安全止めバー、安全スイッチの設置などの安全基準を決めた。
イ議員は「9月現在で、ソウル市の25自治区の環境美化員の安全基準と作業安全規則の遵守状況を確認したところ、清掃車の後方映像装置(89.2%)は相当数設置されたが、安全止めバー(46.5%)と安全スイッチ(57%)の設置率は低調だった」と指摘した。
イ議員は「地方自治体と代行業者のいずれもが、廃棄物管理法と施行規則に定められた安全基準を誠実に履行しなければならない」と話した。
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=167020
2020年10月15日 毎日労働ニュース ヨン・ユンジョン記者