「第二のSPCを探す」労働時間・産業安全監督/韓国の労災・安全衛生2025年10月17日

▲ 資料写真(雇用労働部).

雇用労働部が労働者の健康と安全を脅かす『長時間労働固定構造』を断ち切ると、刃を抜いた。交代制と特別延長労働を繰り返し運営している製造業者と航空会社50ヶ所を対象にした企画監督を、16日から二ヶ月間実施する。今回の監督は、労働時間違反と産業安全準則履行の有無を点検することに、焦点を合わせる。

労働部はこの日「一部の製造業者で昼。・夜間交代による連続深夜労働と特別延長労働を繰り返す長時間労働が固定化している。」「これに伴って労働災害の危険が大きくなり、改善要求が高まっている」とした。「12時間交代制」を運営していたSPCの系列会社で次々死亡事故が起き、長時間労働が労災の主要な原因と名指しされてきた。

今回の監督の対象は、交代制運営の頻度と特別延長勤労の利用度が高い事業場の中で、違法の心配があるところだ。主要な点検項目は、△法定労働時間の遵守、△延長・夜間・休日勤労手当て支給、△特別延長勤労認可時間と健康保護措置の履行、△機械・設備など安全措置、△特殊健康診断の実施、△休憩施設の設置基準遵守などだ。

労働部は航空業界の勤労条件の点検も並行する。7~8月に『匿名情報センター』を運営した結果、航空会社の乗務員の年次休暇が保障されないことと、休憩時間の不足などの違反事例が多数確認されたことに伴う措置だ。

監督の結果、違法事項が明らかになれば、関連法令により厳正に措置し、改善が必要な事業場には、労使発展財団の『交代制改編コンサルティング』に必ず参加させるようにする予定だ。また、管轄雇用センターと連係して採用支援サービスを提供し、長時間労働の改善事例を発掘・拡散する方針だ。

労働部は今回の監督の他にも、長時間労働が多い業種や、交代制が一般化された小規模事業場の中で、自律的な改善意志があるところを中心に、コンサルティング・奨励金・税額控除など、オーダーメード型の支援を継続して提供する計画だ。

金英勲長官は「交代制の労働者は、依然として長時間労働と劣悪な環境に置かれているのが現実」で、「労働時間短縮と労働者の健康・安全保護のために、交代制の改善を積極的に進める」と話した。

2025年10月16日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

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