遺体で発見された消防士、梨泰院惨事の遺族らも「絶望と哀悼」/韓国の労災・安全衛生2025年8月20日

梨泰院の惨事に出動した後、うつ病の治療を受けてきた消防士が行方不明になってから10日後の20日に、亡くなっているのが見つかった。梨泰院惨事の遺族たちもこのような悲報に「抑えきれない絶望と哀痛を感じる」として嘆いた。
警察によると、この日警察は午後12時30分頃、京畿道始興市のある橋脚の下で、死亡した消防士を発見した。彼は2022年10月29日、梨泰院惨事の救助作業に投入された消防士で、惨事後にうつ病と診断されて治療を受けてきたという。
彼は10日未明、家族と知人たちに申し訳ないというメモを残した後、行方不明になっていた。家族たちは直接製作したビラを配布し、彼の行方を必死に探したが、彼はついに帰ってくることができなかった。
10.29梨泰院惨事遺族協議会、10.29梨泰院惨事市民対策会議は、追慕の論評を出し彼を哀悼し、遺族にも心からの慰労を伝えた。
彼らは「今日の悲劇は、惨事現場で犠牲者を救助するために献身した消防士、警察官を含む、すべての救助者が負わなければならなかった心理的、情緒的なトラウマを放置し、治癒と回復を度外視した前政権の責任が大きい。」「今からでも、生存被害者、地域商人と住民などを含め、救助者と目撃者を幅広く支援し、トラウマを治癒し、回復するように援助することに、政府の積極的な措置が必要だ」と願い、また「終わっていない惨事の苦痛がさらに深まらないように政府が最善を尽くすことを追及する」と訴えた。
2025年8月20日 民衆の声 ナム・ソヨン記者