国政企画委員長、労働政策犠牲の遺族と会い「大統領の生活の底辺には労災被災の経験が敷かれている」/韓国の労災・安全衛生2025年7月18日

イ・ハンジュ国政企画委員長は18日、労災と労働政策関連の死亡労働者の遺族たちと会い「李在明大統領も労災被害者」で、「被害者を最小化できる状況を作るために熱心に努力する」と話した。
イ・ハンジュ委員長はこの日、政府ソウル庁舎の昌成洞別館で開かれた『前政権の労働政策で犠牲になった遺族と国政企画委員会の懇談会』で「(李在明大統領は)労災に遭っても耐えてきたし、大統領の人生の底辺にはそのような経験が敷かれている。」「腕が良くならない限り、永遠にその記憶を持っているだろう」と話した。李在明大統領は10代の時、工場で働いていて、プレス機に左腕が挟まれる事故に遭い、障害6級の判定を受けている。
イ・ハンジュ委員長は「韓国社会の片隅で、『正さなければならない』と言いながらも忘れてしまい、そのまま通り過ぎて、また事故が起きる状況を、余りにも多く見てきた。」「国政企画委は、大統領の指示で作られた一時的な機関だが、大統領の意思をよく受け容れ、憲法の趣旨をよく受け容れる」と話した。彼は「今来られた遺族の方々の考えと、また国民の考えを集めて、公約にうまく溶け込ませることができるよう最善を尽くす」と付け加えた。

この日の懇談会には、国政企画委側からはイ・ハンジュ懇談会委員長とイ・ヨンウ国政企画委員会企画委員らが出席した。遺族側からは泰安火力発電所の死亡労働者キム・ヨンギュン氏の母親キム・ミスク氏、故イ・ハンビッPDの父親イ・ヨングァン氏をはじめ、アリセル惨事の遺族、民主労総建設労組幹部の故ヤン・フェドン氏の遺族、双龍車事態の遺族などが参加した。
キム・ミスク氏は冒頭発言で、「事故の遺族になれば、私の家族がなぜ死亡せざるを得なかったのか、どのように死亡したのかなど、事故背景を偽りなく知りたい。」「真相究明の過程から遺族が抜けている場合が多く、これをよく判るように政府が努力しなければならない」と話した。彼女は「私たちが苦労して作った重大災害処罰法に対して、実効性があり、国民すべてが実感できる政府の意志を示して欲しい」とも話した。キム・ジョンウク金属労組双龍車支部法規室長は、李在明大統領に送る手紙をイ・ハンジュ委員長に直接伝えたりもした。

国政企画委のイ・ヨンウ企画委員は、懇談会を終えた後のブリーフィングで「李在明政府の労働尊重基調を明確に持って行き、『暴徒追い』のように、労働者が無念に(死に)追い込まれるようなことは作らないという話を(遺族たちに)申し上げた」と話した。
遺族たちは非公開懇談会で、重大災害事故の再発防止と『黄色封筒法』改正、労働関係法の死角地帯解消などを要求したとイ・ヨンウ委員は明らかにした。
イ・ヨンウ委員は「重大災害は処罰も処罰だが、事前に発生しないように予防する次元での監督・点検が優先的に重要だ。」「それでも発生した重大災害に対しては厳重に処罰し、再発を防止するということ申し上げた」と話した。
彼はまた「国政委は、仕事をするすべての人の権利を保障する方向で、基本法の制定を含め、労働者の権利保障のための制度設計を深く検討する」として、国家責任労災保険体系の転換とトラウマ治療の環境改善などを約束した。
2025年7月18日 京郷新聞 イ・ユジン記者