会社員の20%「この二週間に『いっそ死んだ方が』と考えた」 2024年01月28日 韓国の労災・安全衛生
「同僚の職員が私を暴行したのに、代表が私に『自分で解決しろ』と言って、何の措置もしてくれません。ストレスで眠れず、昨年11月から薬を処方されています。」(今年1月、職場の甲質119への情報提供より)
職場のパワハラ119が世論調査機関に依頼して、先月4日~11日に会社員1千人の精神状態(憂うつ)を点検するアンケート調査を行った。調査は、自己報告型選別検査の「うつ病選別検査(PHQ-9)」を基に、9つの質問項目で構成された。20~27点は「深刻なうつ病の疑い」、10~19点は「中程度のうつ病の疑い」、5~9点は「軽いうつ病の症状」、0~4点は「うつ病の症状なし」に分類される。総点数とは別に、9番の質問(いっそ死んだ方がましだと思った、または自害を考えた)で1点以上の場合、「中程度のうつ病の疑い」に分類される。結果、会社員の10人に2人(20%)は「この二週間にむしろ死んだ方が良い」と考えていたことが判った。会社員の5分の1が高危険群に属する「中程度のうつ病」を疑われるという意味だ。このうち「ほぼ毎日考える」(3点)という回答が3.3%にもなり、「7~12日」(2点)は3.8%、「2~6日」(1点)は12.9%であった。
非正規職か賃金水準・年齢が低いほど「いっそ死んだ方がましだ」と考えた、あるいは自害を考えた」という回答率が高かった。非正規職の該当質問の回答率(28%)は、正規職(14.6%)よりも遙かに高かった。また、20代の回答率は31.3%だが、50代は15%だった。月給150万ウォン未満は27.4%、月給500万ウォン以上は13.8%で、格差が大きいことが判った。
会社員の憂うつ尺度の平均点は5.62点で、会社員の多くが軽い憂うつ症状を経験しているという意味だ。特に、職場内いじめを経験した会社員(回答者273人)の平均点数は8.23点で、職場内いじめの未経験者(回答者727人、4.64点)よりも二倍ほど高かった。職場の甲質119のキム・ユギョン労務士は「職場内いじめは、一人の会社員の体と精神を疲弊させ、深刻な場合は死に追い込むおそれがある」と指摘した。
2024年1月28日 ハンギョレ新聞 キム・ヘジョン記者