「不安定労働者」のための全泰壱医療センターの建設を推進 2023年09月19日 韓国の労災・安全衛生
社会安全ネットの保護を受けられない労働者を治療する「全泰壱医療センター」の建設が進められる。
公益型民間病院の緑色病院は、「全泰壱医療センター建立委員会が今日公式に発足した」と発表した。
両大労総と緑色病院などは、数多くの「全泰壱」たちが安心して治療を受けられる病院、社会的連帯による公益病院が必要だということに同意し、5月から全泰壱医療センター建立委員会の発足を準備してきた。
キム・ミスク金鎔均財団理事長、キム・ウィドン健康社会のための歯科医師会長、ナ・ヒドク、ソン・ギョンドン詩人、ペク・トミョン元ソウル大学保健大学院長、ユ・ヨンジン人道主義実践医師協議会共同代表、イム・スンレ監督、チョン・ジア作家、イ・サンホン国際労働機構雇用政策局長、チョ・ヨンソン民主社会のための弁護士会会長、チモン僧侶(曹渓宗・社会労働委員会委員長)など、社会各界の人士が「代表推進委員」として名前を挙げた。
緑色病院のイム・サンヒョク院長(全泰壱医療センター建立委員会運営委員長)は、「全泰壱医療センターは政府が運営する公共病院ではなく、労働者と国民が一緒に設立して運営する病院だ。社会制度が無視する労働者の健康問題を、社会的な連帯によって、私たちが自ら面倒を見て牽引していこうという新しい実験であり、挑戦」とし、「仕事で病気になり、怪我をして職場まで失った労働者が、治療を受けることに止まらず、再び健康な体で職場に復帰できるように助けることが最も大きな目的」と話した。
全泰壱医療センターは、ソウル市中浪区の緑色病院の本館の隣の駐車場に、地下3階、地上6階の規模で建設される。2024年に着工し、2026年に竣工の予定だ。零細・非正規・プラットフォーム・特殊雇用職など、医療に脆弱な労働者の労働人権と健康を支援し、医療の死角地帯の労働者が、適時に、きちんとした医療を受けられるような医療サービスを設計する予定だ。脳心血管センター、救急医療センター、筋骨格系疾患センターなどの専門センターも一緒に運営される。
建設委員会は、建物建設のために50億ウォン募金キャンペーンを行う。「全泰壱レンガ基金」造成のための寄付金(一口座当り個人10万ウォン、団体・機関100万ウォン)を出せば、全泰壱医療センター推進委員になり、建物の完工後にはセンター内の「寄付者の壁」に名前が刻まれる。
2023年9月19日 京郷新聞 キム・ジファン記者
https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202309201041001