ガス点検していて監禁まで…家庭訪問労働者に「2人1組制を導入せよ」2019年6月27日

5月17日、蔚山の都市ガス点検員Kさんが、家で意識を失っているのが発見された。自ら命を絶とうとしたのだ。発端は一ヶ月程前の4月5日。安全点検に行って男性に監禁され、暴行の危機まで迫ったが辛うじて逃げ出したという事件だ。
精神科と相談して、医師は長期治療が必要だという所見を出したが、会社は2週間の休暇を与えた後、現場業務に復帰させた。Kさんは復帰して2週間目の5月15日、再びパンツだけで扉を開けた男性とぶつかった。結局、彼女は極端な選択を試み、彼女を見付けた同僚も衝撃で心理治療を受けている。現在、京東都市ガス労組は安全対策を要求して一ヶ月を超えてストライキを行っている。
サービス対象者の家が仕事場になる家庭訪問労働者の人権侵害などへの防止対策を作れ、という要求が大きくなっている。民主労総と正義党のユン議員などが、国会で行った家庭訪問労働者の人権侵害証言大会で、参加者は暴言・暴力、性暴行などを訴えて、2人1組の勤務体系導入を要求した。
証言者たちは「一人で仕事をするので、危険に適切に対処しにくく、被害はすべて労働者の負担になる。産業安全保健法は勤労者の安全増進のための勤労条件改善を、事業主の義務と規定している」とし、家庭訪問労働者の2人1組勤務を代案として提示した。

2019年6月27日 ハンギョレ新聞 チョ・ヘジョン記者