忠清南道、洪城医療院と石綿被害者の健康管理「手を結ぶ」 2022年5月17日 韓国の労災・安全衛生
忠清南道が民間補助事業として施行してきた石綿被害者健康管理事業を公共機関委託事業に切り替え、2024年までに洪城医療院と一緒に行う。
忠清南道は洪城医療院と「アスベスト被害者健康管理サービス事業」委託契約を締結し、アスベスト被害者の健康管理を強化すると明らかにした。
現在、忠清南道は石綿被害認定者に救済給付を支給しており、石綿疾患者の特性に合う健康管理の必要性が台頭してきたことを受け、民間補助事業として石綿被害者のオーダーメード型の管理事業も推進してきた。
アスベスト被害者健康管理事業はアスベスト被害者の家庭を訪問し、健康状態を調べて自己健康管理方法の教育などを行うもので、精神的ストレスによるうつ病と自殺予防の個別相談も行っている。
今回の協約で、両機関は2024年12月31日まで、アスベスト被害者と家族を対象に良質の健康管理サービスを提供し、生活の質の向上を図る計画だ。
主な事業内容は、△健康管理プログラムの運営、△対象者の管理と新規被害者の発掘・選定支援、△アスベスト被害救済給付と健康影響調査の連係支援などだ。
忠清南道のアン・ジェス気候環境局長は「訪ねて行く健康管理サービスが、アスベストで苦しむ被害者の役立つことを願う。」「今後もアスベスト被害者の福祉のために引き続き努力する」と話した。
石綿は世界保健機関(WHO)が一級発がん物質と規定し、2009年に国内での使用が全面禁止されるまで、石綿紡織業、建設業、自動車ブレーキライニング製造業、造船業、スレート製造業などの各種建築材料と防音材料として広く使われた。これによるアスベスト被害者は全国に5726人で、忠清南道内には保寧・洪城などに2070人が確認されている。
2022年5月17日 民衆の声 チョン・ヘリム記者