死亡事故10件中6件、これだけ守れば防げた 2022年5月16日 韓国の労災・安全衛生

工事金額が50億ウォン未満の中小規模建設現場で発生する死亡事故の原因を分析したところ、開口部のカバーの固定・墜落防護ネットの設置・安全帯を付ける設備といった簡単な措置だけでも、十分に予防可能な事故だったと調査された。

雇用労働部は最近3年間の工事金額1億ウォン以上50億ウォン未満の中小規模の建設現場で発生した死亡事故者566人の内、344人が12大起因物によって死亡したことが分かったと明らかにした。

建築・構造物では、△端部・開口部(9.0%)、△鉄骨(8.5%、)△屋根(7.1%)、△足場(6.9%)、△梯子(3.9%)、△吊り足場(3.7%)、△移動式足場(3.2%)の順に事故が多く発生した。機械・装備では、△掘削機(4.9%)、△高所作業台(4.9%)、△トラック(3.4%)、△移動式クレーン(2.3%)の順で事故件数が多かった。

死亡事故の10件中6件は、墜落防止ネットを設置するなどの基本的な安全措置だけで予防が可能だという説明だ。労働部はこれによって、25日から全国1千ヶ所以上の中小建設現場を対象にした一斉点検を実施し、死亡事故の12大起因物の安全措置を集中点検する予定だ。

キム・ギュソク労災予防監督政策官は「大規模建設工事と違って、1億~50億ウォンの建設工事では、ほとんどの危険要因を比較的簡単に確認して管理できるだけに、中小建設会社の経営責任者の積極的な関心と努力が重要だ」と話した。50億ウォン未満の工事現場には、重大災害処罰などに関する法律(重大災害処罰法)が2024年から適用される。

2022年5月16日 毎日労働ニュース キク・ミヨン記者 

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