港湾で毎年3人が死亡し120人が怪我をした 2021年5月13日 韓国の労災・安全衛生

共に民主党のソン・ヨンギル代表など党指導部が12日、故イ・ソノさんの死亡事故が発生した平澤港新コンテナターミナルを訪ねて、現場点検をしている。/ニューシス

港湾労働者が事故によって、10年間、毎年3人が亡くなり、120人が怪我をしたことが分かった。先月22日、20代の下請け日雇い労働者が300kgのコンテナの翼に敷かれて亡くなった平澤港でも、2年前に墜落・狭窄で二人の労働者が亡くなっていた。

共に民主党のチョン・ヨンギ議員室によれば、2019年3月に、土・砂・石炭を入れる筒が落下し、下で荷役装備を整備していた整備技師のA(21)さんが下敷きになって亡くなった。8月には、船内で固定されていなかった掘削機が突然動き出して、B(39)さんが掘削機と柱の間に挟まれて亡くなった。

2010~2019年の間に産災で死亡した港湾労働者は33人で、負傷者は1193人と集計された。毎年3人が亡くなり、120人近くが怪我をしている。

チョン議員室は、実際に事故に遭った人はこれより遙かに多いと推定されるとした。使用者団体の港湾物流協会は、2017年の港湾労働者の死亡万人率(労働者1万人当りの死亡者数)を0.55としたが、韓国海洋水産開発院(KMI)は、雇用労働部と安全保健公団の資料から1.49だと分析した。チョン議員室は、協会とKMIの分析に3倍に近い違いがあると指摘した。

事故は、掘削機・クレーン・ベルトコンベアなどの重装備に挟まれる態様が多かった。港湾物流協会が事故原因を2011年から分析した結果を根拠にすれば、2019年までの9年間で、狭窄による死傷者は236人に達した。また、衝突191人、墜落171人なども多く、墜落、衝突、狭窄事故が59.7%で、災害全体の半分以上を占めた。

2021年5月13日 民衆の声 イ・スンフン記者

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