建設現場のセメント袋はなぜ40kgか 重い建設資材の軽量化で建設労災を減らそう 2020年11月24日 韓国の労災・安全衛生

イ・ヨンソン共に民主党議員室と連合労連の主催で、23日に国会議員会館で開かれた「産業現場と重量物の解消による産災低減国会討論会」で、参加者がレンガの束など40kgの重量物を持ち上げている。/チョン・キフン記者

建設日雇い労働者が現場で初めてやらされるのは、多くはセメント袋を運ぶことだ。特別な技術がなくてもできるからだ。ところが、これは思ったより簡単ではない。セメント袋一つの重さは40kgだ。1時間ほど40kgのセメント袋を運ぶと、頑丈な男性でも腕と足がフラフラになる。いったいなぜ、建設現場のセメント袋はこうも重いのだろうか。セメント袋のように重い建設資材は、減らない建設業の産業災害とどんな関連があるだろうか。

23日に国会議員会館で開催された『産業現場と重量物の解消による産災低減国会討論会』はこのような疑問から出発した。討論会を主催した共に民主党のイ・ヨンソン議員は、地方区で会った建設日雇いだった住民が言った『現場ではセメント袋がとても重くてたまりません』という一言で、討論会を開くことになったと説明した。イ議員は「建設労働者は40kgのセメント袋を肩に担いで、階段を一日に数十回も上がっては下りるのに、40kgのセメント袋はあまりにも後進的な労働慣行だ」と指摘した。

2013年、セメント包装時の「40kg質量基準」は削除されたが・・・・

なぜ建設現場で扱うセメント袋は40kg単位で包装されているのか。政府が定量単位で取り扱う品目にセメントを含ませて、40kg単位を義務化したためだ。しかしこの規定は2013年になくなった。連合労連のチョン・ヨンス委員長(大韓産業安全協会労組委員長)は、「産業資源部の技術標準院が、2013年11月27日に産業標準審議会を行って、この日から、今までのポートランドセメント(建設現場で主に使うセメント)を包装する時の実際の質量を40kgにする、という規定の『40kg』を削除して、実際の質量とすると調整した。」「40kg義務化規定は削除されたが、現場では慣行的に40kgのセメントを使っている」と指摘した。セメントだけではない。レンガ・鉄骨・鉄筋・足場・鋳型のような各種建設資材は余りにも重く、危険な労働を誘発している。

『身体に過度な負担作業』9年前より2600%以上も増加

国際労働機構(ILO)は、人の力で持てる重量物の最大の重さを25kg未満(女性は15kg)に制限している。我が国は産業安全保健基準に関する規則(安全保健規則)で、「労働者が人の力で持ち上げる作業をする場合、過度な重量によって、首・腰など筋骨格系に無理な負担を与えないように最大限努力しなければならない」としているだけだ。

建設現場の過大な重量作業は、55才以上の労働者の高い産災率に関連するという主張が提起されている。安全保健公団のコ・ジェチョル産業安全保健研究院長は「業務上、筋骨格系疾患者の発生推移を見ると、2010年に較べて2019年の39才以下の階層では、21.6%(464人)減少した一方、55才以上の階層では384.6%(3261人)増加した」とした。特に、建設業では780.6%も増加し、全産業平均の二倍に迫る。

筋骨格系疾患発生の細部要因を分析したところ、重量物の取り扱いと不自然な姿勢などによる発生、すなわち、身体に過度な負担を与える作業の増加による要因が、2010年に較べて2019年の建設業だけで1010.5%増加した。55才以上の階層に絞って見ると、この数値はさらに急上昇して、何と2万636.4%も増えた。

セメント業界「数十年間、袋当たり4千ウォン、重量を減らせば追加負担」

韓国セメント協会のキム・ウイチョル品質認証センター長は、「セメント一袋の価格は数十年以上4000ウォン台に留まっている」と話した。「袋単位を減らすと、袋の費用上昇と作業速度の低下、運搬人件費の上昇など、追加負担が大きくなる。」「低価格政策に関する支援策が先行すべきだ」と話した。

この日の討論会は、40kgの重さのレンガの束とセメント袋を持ち上げてみるところで終った。参加者は40kgのレンガの束を持ち上げて、人体に無理な負担をかける程の重量物をなくそうと口を揃えた。

2020年11月24日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=167701