HD現代重工業の群山造船所で労働者死亡・・・労組「生産第一主義が招いた死」/韓国の労災・安全衛生2026年07月27日

全国金属労働組合現代重工業支部は、HD現代重工業郡山造船所で発生した労働者死亡事故に関し、企業側と雇用労働部を強く非難し、特別安全監督と責任者の処罰を追及した。
現代重工業支部は27日、声明を出し、「労組の警告や告発さえ無視した殺人の共犯 HD現代重工業と雇用労働部」とし、「今年に入って既に3人の労働者が職場で命を失った」と明らかにした。今回の事故は、24日午後4時37分頃、HD現代重工業郡山造船所のパネル工場の組立ラインの搬出場で発生した。船舶ブロックビームの微調整の補助作業を行っていた作業員が、ブロック下部に取り付けられたラグとラグ取り付け機の間に頭を挟まれて死亡した。
労組によると、亡くなったのは1987年生まれで、協力会社に所属する信号手だった。病院へ搬送され心肺蘇生を受けたが、午後7時7分に死亡が確認された。
ヘッドガードの除去と安全措置の不備が事故を招いた
労組は事故の原因として、ラグ取り付け機の違法改造と安全管理の不備を指摘した。労組は「事故機材は1.5トンの量産型フォークリフトのフォークを無断で改造し、ラグ貼付用に使用してきた。」「作業の特性上、狭く暗いブロックの下部に頻繁に出入りしなければならなかったが、法律で定められたヘッドガードは、工程の邪魔になるという理由で事実上取り外され、労働者は死の淵に置かれていた」と主張した。
更に「産業安全衛生基準に関する規則は、保護装置を解体したり使用を停止したりしてはならず、適切なヘッドガードを装備していないフォークリフトを使用してはならない」と規定している、「生産だけを優先した結果、労働者の命が犠牲になった」と批判した。
また「ブロック下部への出入りを制御したり、危険を知らせる専任の誘導者(信号手)を配置していれば、今回の悲劇は防げたはずだ」とし、「人員不足を放置し、生産だけを優先したことが事故を招いた」と主張した。
昨年に告発したのに無嫌疑・・・ 予見された惨事
労組は今回の事故は十分に防げた事故だったと強調した。労組は「昨年1月、該当ラグ取り付け機のヘッドガードの任意改造と除去問題を、雇用労働部蔚山支局に告発したが、無嫌疑処分が出された。」「2025年第3四半期の産業安全衛生委員会でも改善を求め、労使実務協議によって改善策を策定することにしたが、会社側は危険な機器をそのまま使用した」と明らかにした。
更に「組合の警告や告発を無視した経営側、軽い処罰と無嫌疑で免罪符を与えた雇用労働部が、労働者を死に追いやった共犯者だ」と批判した。
労組は、最近続いている重大事故にも拘わらず、特別安全監督が行われていないと主張した。労組は「7月18日にウズベキスタンの移民労働者が死亡した事故の際にも、ゴンドラ全体の作業停止を求めたが、部分的な作業停止しか実施されなかった。」「同じ機材を使用する郡山造船所に対する現場監督も行われなかった」と指摘した。
続けて「事故直後に現場を訪れた雇用労働部郡山支庁は、会社側の説明だけを聴き、組合とはきちんとした話し合いすら行わなかった。」「行政の管轄と権限外だと言って責任を回避した」と批判した。
「すべての事故は予防可能だった…」 特別安全監督を実施すべきだ
労組は、今年発生した死亡事故について、「4月の潜水艦火災で、警報装置が労働者に正しく伝わっていたら、7月18日には、ゴンドラの過昇防止装置が正常に作動していたら、7月24日のラグ取り付け機の安全装置が任意に改造されていなければ、彼らは今、家族の元にいたはずだ」と主張した。
続けて「もはや労働者の命を資本の生産至上主義や危険の外部委託・移転に委ねることはしない。」「労働者の生命と安全を守るため、最後まで闘い続ける」と明らかにした。
2026年7月27日 民衆の声 クォン・ジョンスル記者


