「出勤途中の公開恥さらしが安全対策か」・・・ハナオーシャンが『労働者に体罰』で論争/韓国の労災・安全衛生2026年06月12日

全国金属労働組合・慶州・統営・高城造船下請組合は、ハナオーシャンが安全規定違反を理由に、下請労働者を出勤時に一列に並ばせる『体罰式安全管理』を行ったとして、労働者の人権侵害だと強く批判した。労組は、労働者の統制と懲戒中心の安全対策では労働災害は防げないとして、根本的な安全システムの改善を追及した。
慶州統営高城造船下請組合は12日に声明を発表し、「労働者への体罰は安全対策になり得ない。」「ハナオーシャンは人権を侵害する下請労働者への体罰を直ちに中止せよ」と要求した。
労組によれば、11日と12日、ハナオーシャン西門の食堂の隣の通勤路に、A社の物流チームの労働者10名余りが朝の7時から列を作って立っていた。
労組は、該当する物量チームの一部の労働者が、安全フックを装着せずに作業していたことが発覚し、これに対する制裁として、出勤時間前から多くの労働者が行き交う場所に立たせたと主張した。
労組は「出勤する多数の労働者の視線を浴び、当該労働者たちは恥辱と屈辱を感じたことだろう。」「これは明らかな体罰であり、労働者の人権侵害である」と批判した。
また「一部の労働者の安全規定違反を理由に、同じ物量チームのすべての労働者に不利益を与えたことも不当だ」と主張した。
災害の責任を、システムではなく労働者に転嫁
労組は、ハナオーシャンが最近発生した労働災害以降も、根本的な安全対策ではなく、労働者の統制と懲戒強化に重点を置いてきたと批判した。
労組は、今年発生したクレーン関連の事故や過去のLPG船内部での一酸化炭素中毒事故などを挙げ、「会社の経営陣は、安全システムの改善よりも、労働者に責任を押し付け、統制を強化する形の安全対策を実施してきた」と主張した。
更に、「労働組合は、労働者への統制強化を中心とした安全対策では事故を防げないと繰り返し批判したが、会社はそれを受け容れなかった」と主張した。
体罰を加えても安全にはならない
労組は今回の措置を、かつて学校で生徒を廊下に立たせて恥をかかせた体罰にたとえ、「今は、学校でもこのような方法は情緒的虐待や人格権侵害として禁止されている」と指摘した。
更に、「労働者を統制したからといって現場が安全になるわけではなく、ましてや労働者に体罰を加えたからといって、決して安全になるわけではない。」「安全規定を理由に労働者の人権を侵害することは、下請け労働者への対応を端的に示す事例だ」と主張した。
巨済統営高城造船下請け支会は「ハナオーシャンは、人権を侵害する下請け労働者への体罰を直ちに中止し、労働者の管理と懲罰中心の安全対策は止めるべきだ」と訴えた。
2026年6月12日 民衆の声 クォン・チョンス記者


