新しい服、相変わらずの筋の通らない議論~ICA(International Chrysotile Association), 2026.3.13
ここ数年、クリソタイル反対派が自らの主張を推し進める手法に、新たな傾向が見られるようになった。
これは時代の流れの表われかもしれないし、あるいは-主にアメリカを中心とする-アスベスト訴訟業界との連携が深まったことの表われかもしれない。かつてのような声高な主張や大々的な声明は、より控えめで的を絞った活動へと移行しており、その対象は主に各国の立法府や司法機関であるだけでなく、政府間機関にも及んでいる。
どのような文脈であれ、その目的は常に同じであり、クリソタイルアスベスト及びクリソタイル含有製品、すなわちファイバーセメントの全面禁止である。その手法や主張は驚くほど似通っている。こうした取り組みの提唱者たちは、自分たちを「本物の」活動家として位置づけている。例えば、関連はあるもののしばしばかけ離れた分野や問題に取り組む草の根団体や、目立たない大学講師などだ。しかし、彼らの情報源を少し調べれば、資金力のある国際的な反アスベストロビーのメンバーが一次情報源や参考文献として、しばしば最近になって関連していることがすぐに判明する。1986年から角閃石系アスベストが禁止されていたコロンビアはその好例だ。長年にわたる執拗な圧力を受け、広く普及しているベストプラクティスに基づいた生産・使用・職場規制を強化する代わりに、同国政府はクリソタイル繊維の採掘・生産・使用・輸入・輸出の全面禁止を選択し、これが2021年に発効した。
興味深いことに、大陸を問わず、禁止論者の主張には共通の弱点が見られる-その中には巧妙に練られたものもある。重要なのは混同だ。提出または公表されたデータでは、角閃石系繊維とクリソタイル繊維が区別されることはめったにない。にもかかわらず、前者は世界中で40年近くも前から禁止されているのだ。同様に、1980年代までの角閃石系繊維の使用に関連する健康問題を国内で実証する必要がある国が依然として多いにもかかわらず、しばしば予測に依拠する他国や国際機関のデータが頻繁に利用されている。意図的に、潜伏期間という重要な問題は依然として取り上げられていない。以前の投稿で論じた、現在マレーシアで進行中のキャンペーンは、こうしたよく知られた戦術のもっとも最近の例のひとつである。
あらゆるキャンペーンが代替製品の使用を呼びかけているが、具体的な製品名は決して明示されない。その原産地、コスト、耐久性についても言及はない。さらに、それらの製品に伴う潜在的な健康リスクが科学的に評価されたことがないという事実も、都合よく無視されている。
もちろん、こうした取り組みはすべて、人々の健康、環境、職場及び労働者の安全といった公益の名の下に行われている。農村地域の発展に苦心する政府、ベストプラクティスの普及に取り組む業界団体、そして常に最新かつ検証済みのデータや分析に依拠する専門家たちは、大まかな推測や根拠のない断言、検証されていない主張に対抗せざるを得ない状況に置かれている。ICA[国際クリソタイル協会]は、常識と人々の真の利益が優先されるよう、数十年にわたり蓄積された知識、専門性、そしてベストプラクティスを、こうした議論に引き続き提供していく。
※https://chrysotileassociation.com/news/n_list.php
3月5日にも「人間の健康や環境に悪影響を及ぼすという科学的証拠がないのに、なぜマレーシアはクリソタイルアスベストを禁止すべきなのか?」という記事を掲載。4月20日には別のメディアに「データはどこにあるのか?アスベストの全面禁止を求める声への回答」という投稿もしている。
安全センター情報2026年6月号


