労働部、冬の伐採事故を防ぐ・・・安全規則の整備・指導点検の拡大/韓国の労災・安全衛生2025年11月13日

ゲッティイメージバンク

雇用労働部が冬季に特に頻発する伐採事故予防のために、安全強化対策を推進する。

労働部は13日、伐採作業災害予防五大安全規則を設けて公開するなど、伐採事故予防のための安全強化対策を推進すると明らかにした。

伐採は、公共部門の重大災害の中で最も多くの事故が発生する作業の一つだ。地方自治体や山林庁などが発注した伐採作業現場では、2022年一月の重大災害処罰法施行以後、三月までの約三年間に22人が死亡した。この内、木に当たったり下敷きになったりして死亡した人だけで16人だ。同じ期間に公共部門で発生した死亡重大災害の内、単一原因としては死亡者が最も多い。公共部門だけでなく、私有林作業中に亡くなった労働者まで含めれば、伐採中の死亡者は2022年11人、2023年16人、昨年11人と更に多い。

今年に入っても、6月末までに6人が伐採現場で死亡すると、政府も対策作りに乗り出した。先ず、今までに発生した重大災害の原因を分析し「五大安全規則」を作った。△水口角度は30度以上(深さは根径の1/4~1/3)とする、△伐採作業の危険区域には行かない、△支えている木の伐採禁止、△作業前の避難路や避難場所の確認、△安全帽などの保護具の着用などだ。内容自体は既存の産業安全保健規則にもある内容だが、現場できちんと守られていないと判断し、これを守則化して積極的に教育し、広報するという方針だ。労働部の関係者は、「作業前の安全点検会議(TBM)だけでは足りないという考え方で、山林事業の施行業者や関連協会・機関を対象に、規則を徹底的に教育し、広報し、事業主と作業者にまで伝播されるようにする計画」と話した。

このような規則が現場にきちんと定着するように、実務教育(技術支援)と現場指導点検も強化する。また、伐採作業者に対する安全措置と安全教育が実質的に実行されるように、事業主の義務も強化する方針だ。労働部の関係者は、「具体的な内容や方式は未だ検討中」と説明した。

労働部の産業安全保健本部長(次官)は、「伐採作業は事故の危険度が特に高く、正しい作業方法の遵守と安全意識の向上が重要だ。」「事故予防のために関連機関と協業して現場実態と制度を持続的に点検し、必要な部分は補完していく」と話した。

2025年11月13日 ハンギョレ新聞 ナム・ジヒョン記者

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