クパン物流センター労働者たち「六ヶ月間で二人死亡・・・特別勤労を監督を要求」/韓国の労災・安全衛生2025年8月22日

公共運輸労組全国物流センター支部クーパン物流センター支会の組合員たちと市民社会団体の活動家などが22日、ソウル雇用労働庁前でクパンフルフィルメントサービスに対する特別勤労監督を要求する記者会見を行っている。 公共運輸労組提供

クパン物流センターで働く労働者たちが、雇用労働部にクパン物流子会社のクパンフルフィルメントサービスに対する特別勤労監督を要求した。最近六ヵ月間で二人が夜間作業中に倒れるなど、過労死と推定される死が続いているからだ。

  この日の記者会見に参加した正義党のクォン・ヨングク代表兼クパン対策委員会共同代表は、「クパンでは2020年から今日までに、何と23人が亡くなった。」「安全措置と安全規則を全て守るというクパンで、なぜこのように多くの労災と死亡者が発生するのか、原因究明が必要だ」と話した。

  20日、京畿道龍仁にあるクパン物流センターでは、52才の日雇い労働者のAさん(52)が、冷凍倉庫で夜間分類作業をしている途中に倒れ、応急処置後に病院に移送されたが、二時間後に死亡した。心筋梗塞だった。Aさんは死亡直前の二週間、週三日ずつ夜間労働(午後五時~翌日午前二時)をしたことが判った。

  三月にも安城クパン物流センターで、日雇い労働者のBさん(55)が、夜間出庫作業中に倒れて死亡した経緯がある。以後に行われた剖検の結果、Bさんは虚血性心臓疾患を患っていたと推定され、急性心筋梗塞など、心臓機能の異常で死亡したことが確認された。心筋梗塞など急性心血関係疾患は、代表的な過労死の原因に挙げられる。世界保健機関(WHO)も、夜間労働を二級発がん要因に分類している。

  クパン物流センターのチョン・ドンホン支会長は、「他の物流センターに比べて休憩時間が少なく、業務強度が高いところが神仙センター」で、「以前の死と余りにも似ていて、繰り返される死だ。人を捕まえる深夜労働とロケット配送のための速度競争に、根本的な対策が必要だ」と話した。キム・ミスク金溶均財団代表も「続く死を防ぐためには特別勤労監督が必要であり、その真相究明を土台に、関連対策が法制度化されることを願う」と話した。

  クパンフルフィルメントサービスの関係者は、「謹んで故人の冥福を祈り、遺族に慰労の言葉を伝える。」「正確な死亡原因は警察が調査しており、医療スタッフは病死と確認したと聞いている」と話した。

2025年8月22日 ハンギョレ新聞 ナム・ジヒョン記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1214706.html