労働者二人がまた亡くなった・・・李在明大統領の強調にも連日死亡事故/韓国の労災・安全衛生2025年8月21日

李在明大統領が今年を『労災死亡事故根絶元年』にするとして、労働現場の安全を強調しているが、労働者死亡事故が連日続いている。
労災死亡を根絶するという政府の意志とは異なり、現場では依然として安全不感症が蔓延している様子だ。
21日、仁川江華警察署によると、前日の20日午前8時35分ごろ、江華郡仙源面の畜舎で屋根の交換作業をしていたインドネシア国籍の移住労働者のAさん(40代)が4メートル下に墜落する事故が発生した。
Aさんは重傷を負って救急隊によって病院に運ばれたが、結局亡くなった。彼は作業当時、安全帽を着用していたという。
警察は、Aさんが勤務した事業所から、作業当時、安全守則の遵守がきちんと行われたかなどを確認している。特に、作業現場に墜落防止装置があったかどうかも検討する予定だ。国立科学捜査研究院にAさんの遺体解剖を依頼し、具体的な死因も把握することにした。
同日、仁川のあるマンション工事現場でも、鉄骨作業をしていた50代の労働者が、構造物が崩れて墜落する事故が発生した。この男性は5メートルの高さの構造物から下に落ちたが、幸い命拾いした。
京畿道龍仁市のクパン物流センターの冷凍倉庫では、宅配の分類作業をしていたBさん(50代)が死亡した。
Bさんは近くの病院に運ばれたが、約二時間後に死亡した。当時、龍仁には猛暑注意報が出された状態だった。警察はBさんが冷凍倉庫で働いていた点などをもとに、熱中症による死亡ではないと暫定的に推定した。
Bさんは日雇い労働者で、先月初めからクパン物流センターで働いてきた。週1~4回ずつ、18時間勤務し、一日の最大勤務時間は8時間だった。 クパン側は、Bさんが持病による死亡に過ぎず、過労によるものではないという立場だ。クパンが示した勤務日誌によると、Bさんは今月17日に仕事をして二日間休んだ後、20日に出勤した。
警察は国立科学捜査研究院に遺体の解剖を依頼し、持病の有無など正確な死因を調べている。また、クパンなどを相手に、労働者教育と寒冷障害予防措置などがきちんと行われたのかも調べることにした。
一方、クパンフルフィルメントサービスの関係者は「冷凍倉庫勤務者に防寒服などの着用と安全教育、事前体操など関連安全措置を実施した」と明らかにした。 それと共に「警察が持病など正確な死亡原因を調査しており、医療スタッフが病死と確認したと聞いている」と話した。
2025年8月21日 京郷新聞 キム・テヒ記者