アスベストユニオン大会開催~未救済被害者の多い地域で●沖縄
2025年1月26日、アスベストユニオンの第19回目となる提起大会が沖縄県那覇市で開催された。東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫から組合員が参加し、一年間の活動を振り返るとともに、さらなる運動の発展に向けた方針を確認した。
一昨年は新潟で開催したが、実は、あえて組合員が多くない、あるいは存在しない地域で大会を開催してきた。それは、全国各地に、救済されていないアスベスト被災者が多数存在するからである。以前から中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会や中皮腫サポートキャラバン隊の皆さんと協力して、大会の前日にはアスベスト健康被害相談会や学習会などを開催してきた。
今年は、前日に患者と家族の会の24番目の支部となる「沖縄支部」が結成され、中皮腫・肺がんアスベスト疾患セミナーが開催された。また大会では、患者と家族の会の小菅会長、キャラバン隊の平田代表の来賓あいさつを受けた。
会社と交渉したり、裁判で補績を獲得するのは労働組合としての大きな役割であるが、組合員である被災者にとって、よりよい治療を受ける、知識を得る、当事者が交流することは、もっと重要な課題である。そうした活動にきちんと取り組むことが、労働組合の団結の質を高める。
問合せ:アスベストユニオン
安全センター情報2025年5月号