溶銑の容器に落ちて死亡した20代の青年労働者は、なぜ安全フックを着用せずに作業したのか/韓国の労災・安全衛生2025年3月18日

13 日、 20代青年の非正規職の労働者が倒れて亡くなった作業現場。金属労働労組は被災者が安全フックもなく、高さ約10メートルのポートから溶けた鉄の滓を冷静に作業をしていて、落下して命を一瞬で失ったと伝えた。

14日、現代製鉄浦項1工場で高さ10m余りから溶出滓(スラグ)を受ける容器(ポット)に落ちてなくなった20代青年労働者が、安全装置なしに作業に投入されたという指摘が18日出てきた。

民主労働総全国金属労働組合(金属労働組)はこの日、雇用労働部浦項支局前で記者会見を行った「事故当時、被災者は気が付いていない高温のスラグポート上の10メートル高さで作業中だったが、安全フックをつけずにいた。いや、できなかった。」 15分間隔の装着速度に、安全フックの使用は現実的に雄弁で、会社が出した安全なブランコ式安全フック対策を着ていれば、爆発という他の危険にさらされる現場状況のためだった」と話した。

期間制契約職として働いていた20代の青年労働者は、事故当時、溶銑の滓を除去する作業をしていて被害に遭った。

金属労組によれば、該当作業の速度と現場の構造上、安全フックはつけられない状況だと伝えられる。 溶銑の残り滓をポットに入れ、次の残り滓を追加で注ぐ作業の間の間隔は15分程度だが、確保に安全フックを付けて作業をしている上に、会社が提案したブランコ式安全フックは、ポットで度々発生するスラッジ爆発現象から速かに回避しにくいという問題があった。

金属労組が確保した現代製鉄該当事業場の危険性評価表の一部。金属労組は、この危険性評価を踏まえ、使用者側が墜落事故の危険がある現場であることを認知しても、きちんとした対策を立てていないと指摘する。 ⓒ金属労組

特に金属労務組は、現代製鉄が昨年3月に実施した危険性評価に注目した。

問題は危険性評価をすることになれば、実際の作業現場を訪問して、安全措置が行われているなどを確認し、危険要素を改善するところまで進まなくても、会社は危険状況を認識しながら、改善措置はそれなりにしていたのだ。

これに対して金属労働組は「安全フックを着ける場合、他の危険にばく露し、作業の障害になるなど構造の現実にも拘わらず、改善策立てなかった」とし、「結局、今回の事故の根本原因は、危険を知りながらも危険の中労働者を放置した現代製鉄資本の貪欲」と規定した。

金属労組は2010年から現在まで、現代製鉄で53人の労働者が命を落としたという点を指摘し、会社の責任を発言した。 「の労働者は、いつ発生するか判らない重大災害の危険の中で、今後は駄目だ。」 「現代製鉄は非常に経営する宣言のではなく、非常に安全対策の樹立を宣言しなければならない」と追求した。

具体的には、▲実効性のある安全保健管理体系の樹立、▲すべての危険有害性に対する安全対策作り、▲きちんとした危険性評価と改善対策の履行などを要求した。

雇用労働部に向かっても、▲現代製鉄に対する特別監督の実施、▲経営責任者の拘束・処罰などを求めた。

2025年3月18日 民衆の声 ナム・ソヨン記者

https://www.vop.co.kr/A00001668684.html