「ここで人が倒れています」…韓国の建設業界で注目される「巡回ロボット」/韓国の労災・安全衛生2025年2月14日

現代建設の社屋駐車場を巡回するドグコンガンの屋外用巡回ロボット「パトローバー」=ドグコンガン(c)KOREA WAVE(KOREA WAVE)

【02月14日 KOREA WAVE】韓国の巡回ロボット専門企業「ドグコンガン(道具空間)」は13日、現代建設と共に「未来都市事業への特化適用を目的とした自律走行巡回ロボット活用」の実証事業を終えたと発表した。

今回の実証は、2024年に現代建設がソウル経済振興院と共同開催した「現代建設 × ソウルスタートアップ・オープンイノベーション」において、ドグコンガンがスマート安全分野のスタートアップとして選定され、現代建設の実務部門と共同で進めた協業プログラムである。

今回は、ロボットフレンドリーな建築設計・構築のための実証データの確保やガイドラインの策定、さらに現代建設の建築・住宅・複合開発などの事業現場に自律走行巡回ロボットを導入するための事前実証を目的として実施された。

このため、ドグコンガンの屋外巡回ロボット「パトローバー」1台を活用し、現代建設の社屋外部の駐車場や道路を巡回しながら実証した。

「パトローバー」は屋外巡回に特化したモデルで、IP55規格の防塵・防水性能と高い耐久性を備えており、悪天候下でも安定した自律走行が可能である。また、AIによるセキュリティー技術を搭載し、火災やガス漏れ、異常音、人の転倒などの危険な状況を認識できる。

主な機能は▽禁煙エリアで喫煙者を発見すると案内放送を送出▽電気自動車の充電ステーションで高温を検知▽人が接近すると案内放送を送出▽昼夜を問わず定期巡回し、走行データを収集――などだ。

昨年5月には、韓国ロボット産業振興院から「屋外移動ロボット運行安全認証」を取得し、屋外巡回がより自由にできるようになった。今後、パトローバーはAI機能をさらに強化し、スマートシティーやロボットフレンドリーな建築など、未来の建設事業へと展開していく。

ドグコンガンの関係者は「今回の実証を通じて、建設業界が求めるロボットの外観、重量、速度、機能などのデータを確保できた。建設企業向けにカスタマイズした巡回ロボットサービスや機能を開発する契機としたい」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf73c934ee17fdaaba628be9a7be6e1f7d528977