農民「5日に一人」死亡はなぜ? 農業機械事故の死傷者、5年間で4593人/韓国の労災・安全衛生2024年10月02日

耕運機による挟まれ事故のイメージ/京郷新聞の資料。

先月30日午後12時50分頃、全羅南道海南郡のある田圃で、50代の農夫が耕運機に敷かれた。住民の通報を受けて出動した119救急隊によって病院に運ばれたが、亡くなった。一人で耕運機を使って作業していて事故に遭ったという。

本格的な収穫シーズンが始まった農村で、農業機械による死亡事故が続いている。2018年からの5年間、全国の農村では4500人を超える農民が、農機械事故で死んだり負傷したと集計された。

共に民主党のムン・グムジュ議員室に農村振興庁から提出された資料によれば、2018年から2022年までに、全国で農機械事故で398人が死亡した。5年間で、平均5日に一人の割合で農業機械による死亡事故が発生しているわけだ。

同期間に農村で発生した農機械による事故は5907件に上る。農業機械による事故は毎年1000件以上発生している。2018年1057件、2021年1121件、2020年1269件、2021年1076件が発生した。2022年には1384件の事故が発生し、前年より29%も増加した。

農機械の事故では、挟まりが35.5%で最も多かった。続いて転覆・転倒28%、交通事故20%、転倒・転落7%の順だった。

事故は高齢者の多い地域に集中した。人手が足りない農村で、高齢者が一人で作業に出て被害に遭うことが多いためと分析される 農業機械の事故が最も頻繁に発生した地域は、慶尚北道の1487件、慶尚南道の1003件、全羅南道の697件の順だった。

ムン・グムジュ議員は「収穫シーズンが始まり、農機械の使用が増加し、事故が続くと予想される。」「農機械による事故は、農民にとって最も大きな災難であるだけに、事故予防のための指導教育の強化など、総合的な対策を準備しなければならない」と話した。

2024年10月2日 京郷新聞 カン・ヒョンソク記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202410021156001