『最悪の殺人企業』ロッテ建設・・・「特別賞」はどこ?/韓国の労災・安全衛生2024年04月25日

労災死亡対策準備共同キャンペーン団の関係者たちが25日、『2024最悪の殺人企業選定式』で安全な職場作りを追求するスローガンを叫んでいる。/チョン・ジユン専任記者

労働界が「最悪の殺人企業」として、昨年5人の死亡者が出たロッテ建設を選んだ。

労働健康連帯・民主労総・毎日労働ニュースで構成された「労災死亡対策準備共同キャンペーン団」とヤン・ギョンギュ緑色正義党議員は25日、世宗文化会館の前で「2024最悪の殺人企業選定式」を行って発表した。キャンペーン団は労災死亡に対する企業の責任と処罰の強化のために、2006年から毎年「最悪の殺人企業」を選定している。

キャンペーン団が2023年の災害調査対象死亡事故状況の資料を分析した結果、昨年最も多くの死亡者が発生した企業は、下請け労働者が5人亡くなったロッテ建設だった。昨年2月3日、ロッテ建設のソウルの建設現場では、下請け労働者1人が、倒れてきた支持台に頭をぶつけて亡くなった。5月22日にはソウルの建設現場で、鉄構造物を設置していた下請け労働者が7m下に墜落して命を失った。

7月11日には仁川の建設現場で、仮設構造物の解体作業中の墜落事故で下請け労働者が死亡した。9月22日、光明市の現場では、クレーンのワイヤーを整備していた下請け労働者が19m下に落ちて命を失った。11月27日には覆工板(地下工事時に地上に車両と歩行者が通行できるようにする鉄製構造物)の固定作業をしていた下請け労働者が、覆工板と一緒に10m墜落して亡くなった。

ロッテ建設の他にも、4人の死亡者が発生したハンファと現代建設、3人の死亡者が出たDLE&Cと中興土建、現代三湖重工業が殺人企業の候補に上がった。

民主労総公共運輸労組ライダーユニオン支部のク・ギョヒョン委員長が25日、世宗文化会館の前で行われた「2024最悪の殺人企業選定式」の記者会見で、最悪の殺人企業特別賞を受けた「優雅な青年たち」に特別賞を配達するパフォーマンスを行っている。/チョン・ジユン先任記者

「最悪の殺人企業特別賞」には、「配達の民族」を運営する「優雅な青年たち」が選ばれた。「優雅な青年たち」は2022年の労災認定件数が1837件で、全事業場の中で1位を記録した。2023年1~8月にも労災認定件数1273件で1位だった。昨年は5人の死亡者が労災と認定された。

キャンペーン団は「優雅な青年たちは業界1位の企業として、実績で決まる報酬体系が過労とスピード違反を助長し、労働者の事故と死亡を引き起こしているのではないかを調査し、労働者の安全と生命を脅かす経営方式を改善することを求めて賞を授与する」とした。検察も重大災害処罰法の捜査と起訴に消極的だという理由で、特別賞を受けた。

2024年4月25日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202404251339001