「労災医が足りない」・・・韓技大、『労災医学部』新設を検討

忠清南道天安市の韓国技術教育大学の全景。/韓技大提供

雇用労働部傘下の韓国技術教育大(韓技大)が「労災専門医大」の新設を検討し始めた。

韓技大は「政府の医学部定員の拡大が推進されている状況下で、人材不足で困難を経験してきた産業医学分野の専門人材の養成が必要だと考え、産業医学部の新設を検討しようと思う」と明らかにした。

韓技大は、労災患者が増えているのに較べ、産業医学専門医(職業環境医学専門医)は非常に不足していると説明した。勤労福祉公団の資料によれば、昨年の労災申請件数は19万6206件で、前年度の16万1000件より8.4%増えた。5年前と比べると42%増加している。職場の安全に対する社会的な共感が高まり、産業医学の需要が増えている。

韓技大は「筋骨格系疾患と騒音性難聴など、業務上疾病の有害・危険要因の調査依頼は多いのに、処理の遅延は深刻だ。」「しかし、一年間に輩出される産業医学の専門医は30人前後に過ぎない」と話した。

韓技大は、大学が保有している工学技術と勤労福祉公団の労災病院のリハビリ施設インフラを利用するとした。既存の労災病院を修練病院として活用すれば、医大新設に伴う付属病院の建設・運営費を節約できるという期待はある。1989年の韓技大設立の基本計画にも「産業医学科」の新設があるので、設立の根拠も十分だと話した。

韓技大は「今後、韓技大は市場で必要だが、人材が十分に供給されていない分野の人材養成を通じて、国の発展に寄与しようと思う。」「一般医大ではなく、労災患者の予防・治療・リハビリのための産業医大国策大学としての役割を増進する」とした。

2024年3月17日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202403171200021