「マンションの『蒸し風呂』警備室にエアコン100%設置」住民発議の条例が全国で初めて成果 2023年06月12日 韓国の労災・安全衛生

暑さに耐えられない人を表現したイラスト。/キム・サンミン画伯

大田市大徳区地域の300世帯以上のすべてのマンションの警備室にエアコンが設置される。住民発議で改正した条例による「結実」だ。

大徳区共同住宅労働者(警備労働者)の人権増進と雇用安定に関する条例改正運動本部は『大徳区共同住宅労働者の人権増進と雇用安定に関する条例』に基づき、大徳区の300世帯以上のアパートで、エアコンがないすべての警備室にエアコンを設置することになったと発表した。該当の条例は昨年12月、住民2826人の発議で改正された。

警備労働者のためのエアコン設置などが住民の発議で地方自治体の条例とされ、これを土台に、実際に労働条件の改善に繋がった事例は今回が全国で初めてだ。

この条例には、共同住宅の労働者のための基本施設(警備室の冷暖房施設、休憩空間など)を設置するために、入居者代表会議が地方自治体に補助金を申請する場合、優先的に支援するとされている。

大徳区地域の300世帯以上のアパートの中で、警備室にエアコンがない四つの団地が、大徳区アパート施設支援事業に、冷房機施設への支援を申請した。大徳区はこれらのマンションを全て支援対象に選定した。近々四つの団地の42ヶ所の警備室と2ヵ所の警備員休憩室に冷房機(エアコン)28台と冷暖房機16台が設置される。

大徳区の関係者は「各アパート団地に、冷房機または冷暖房機設置に必要な予算を支援すれば、アパート団地別に冷房機などを設置することになる。」「本格的な猛暑が始まる前に、冷房機などを設置することを目標としている」と話した。

条例制定運動を推進した運動本部の関係者は「今回の事業が終了すれば、大徳区地域の300世帯以上のアパートの警備室にはエアコンが100%設置される。」「隣人と共生しようとする大徳区民の暖かい心が制度化され、その力で警備労働者の処遇改善が現実化したという点で意味深いこと」と歓迎した。

ただし、今年はエアコン設置などが該当条例に基づいた予算では執行されなかった。条例の改正が昨年の12月に行われたため、今年の補正予算には編成されなかったからだ。大徳区は、これには大田市の『アパート施設支援と共同体活性化支援事業』の予算を利用して、この事業を進めている。

運動本部は「エアコン設置は警備労働者の労働環境改善の一部」で、「これからは大徳区が本予算に関連予算を編成し、持続的に彼らの労働環境の実態を把握して、健康調査など多様な事業計画を樹立すべきだ」と話した。

2023年6月22日 京郷新聞 ユン・ヒイル専任記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202306221120001