廃棄物処理場で毎年20人が死亡 2023年05月30日 韓国の労災・安全衛生

リサイクル関連の産業で毎年20人余りの労働者が命を失う。

雇用労働部が集計した『廃棄物処理業死亡事故現況』によれば、最近6年間に廃棄物処理場で仕事中に死亡した労働者は89人だ。労災の公式統計は、韓国標準産業分類ではなく、勤労福祉公団の労災保険料率業定が基準であるため、リサイクル業界の規模別の労災統計を具体的に確認することは容易ではない。統計の基準とした廃棄物処理業は、韓国標準産業分類・中分類の『廃棄物収集・運搬・処理および原料再生業』の小分類『廃棄物収集・運搬業』と『廃棄物処理業』そして『解体・選別および原料再生業』に該当する事業場をいう。

雇用労働部の現況によれば、昨年、廃棄物処理業での労災死亡者は9人だ。タイプ別には、△高所作業中の落下、2人、△設備点検などの作業中の挟まれ、2人、△車輌などにぶつかった、1人、△火気作業中の爆発、破裂4人だ。

幸い2021年より事故が減った。2021年には、何と28人の労働者が亡くなった。類型別には、△挟まれ、10人、△落下、5人、△ぶつかり、3人、△その他、10人だ。2017~2020年では、年平均19人(計76人)の死者が発生したが、2021年に入って死亡者が47.3%も急騰したのだ。労働部は死亡事故危険警報も発令した。労働部は「基本安全規則を守るだけでも防げた事故」と指摘した。

2023年5月30日 毎日労働ニュース カン・ソクヨン記者

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