「死なないために残業を拒否します」 2023年3月30日 韓国の労災・安全衛生

韓国床工事労組

過労で亡くなったと推定される床工事の施工労働者と一緒に働いていた同僚たちが、「これ以上このようには働けない」と、延長勤労を拒否し、雇用労働部に勤労監督を求めた。

韓国床工事労組と権利探しユニオン、正義党のイ・ウンジュ議員は29日、大邱市の故人が働いていた建設現場の前で記者会見を行い、「死なないために延長勤労を拒否する」として、「これ以上働きながら死なず、共に生きていけるようにしてくれという、切迫した叫びを聴いて欲しい」と要求した。記者会見には故人と一緒に働いた労組委員長をはじめ、同僚たちが参加した。

大邱市の住宅再開発整備事業の建設現場で働いていたA(49)さんは、21日午前8時頃、現場近くの宿舎で遺体で発見された。17日、現場に出勤したAさんは頭が痛いと言って早退した。Aさんの家族が連絡が取れずに失踪届を出し、警察が21日になって、宿舎で死亡しているAさんを発見した。

故人と一緒に仕事をした床工事の施工労働者25人は、先月27日から午前7時から午後5時まで働いている。工期に間に合わせるために、週末なしで毎日10~12時間ずつ働いてきた業務環境と慣行を、これからは拒否するという趣旨だ。労組のチェ・ウヨン委員長は「誰にでも起こりうることだと想って、たとえ収入が減っても、延長勤労を拒否することにした」と説明した。床工事の施工労働者は、発注者・建設会社・床工事会社と繋がる多段階下請け構造の中で、一坪当り1万ウォンを受け取って仕事をする。

イ・ウンジュ議員は記者会見で、「一日に13時間ずつも働けば、このように死ぬしかない。」「『60時間以上は無理だ』と、尹錫悦大統領も言った。週80時間以上働く労働者の現実から変えなければならない」と指摘した。

労組はこの日の記者会見の後、大邱地方雇用労働庁長との面談で、床工事施工労働者の労働環境を改善するための企画監督を要求した。

2023年3月30日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者

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