また、産業用洗浄剤で集団中毒の重大災害発生 2023年3月23日 韓国の労災・安全衛生

産業用洗浄剤に対する労働部の管理・監督の不良状態が改善されていない。昨年二回集団中毒の重大災害が発生したが、また類似の事件が起こった。

労働部は「洗浄剤中毒事故予防のために、トリクロロメタンを使う事業場と類似の物質を使う事業場に対する、産業安全保健勤労監督を実施する計画」と明らかにした。

先月28日、ソウル職業病安心センターから、労働者一人に毒性肝炎の症状が見られるという事実を伝えられた労働部は、当該労働者が働く利川のAメーカーに臨時健康診断を行った。対象は洗浄剤を使う労働者143人で、診断の結果、六人の追加疾病者を確認した。

トリクロロメタンが入った水を飲んだり、空気を長時間吸い込むと、肝臓と腎臓が損傷する危険がある。国際がん研究所はトリクロロメタンを2級発がん物質に指定している。労働部は「局所排気装置の設置、呼吸用保護具の支給などの是正指示をして、勤労者の安全を確保するよう措置した」とし、「産業安全保健法と重大災害処罰法違反に対して厳正に捜査する予定だ」と明らかにした。同じ有害要因で一年間に職業性疾病者が三人以上発生すれば重大災害に該当する。

トリクロロメタンによる重大災害の発生は今回が初めてではない。昨年2月、慶南のトソン産業で発生した労働者16人の集団中毒事故があり、同月に慶南のテフンR&Tで13人が毒性肝炎で治療を受けた。当時、労働部は自律改善期間を付与した後、洗浄工程を保有している事業場を指定して集中監督を実施したが、事故の再発によって労働部は、管理・監督が不十分だったという指摘を避けられないと見られる。

2023年3月23日 毎日労働ニュース チェ・ジョンナム記者

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