中皮腫を直せる病気に!命の救済がされる未来へ~がん治療のいま踏まえて中皮腫医療の飛躍的発展を!
中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会が冊子「中皮腫を治せる病気に!「命の救済」がされる未来へ」を発行した。
内容は、現在進行中の中央環境審議会石綿健康被害救済小委員会で2022年10月21日おこなわれた中皮腫・がん治療専門家3氏からのヒアリングの記録をわかりやすくまとめたもの。3氏とは
中川一彦(一般社団法人中皮腫治療推進基金代表理事、近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門主任教授)
長谷川誠紀(兵庫医科大学呼吸器外科教授)
後藤 悌(国立がん研究センター中央病院呼吸器内科)
同会は、「石綿健康被害救済法に基づいて集められ石綿救済のために運用されている石綿救済基金が現在約800億円ある」、及び、「石綿被害者の「救済」とは経済的救済にとどまるのではなく、治療研究の飛躍的発展を促進して、もって「命の救済」が行われるべきである」という現実と救済の正義を踏まえて、この間、石綿健康被害救済小委員会において、命の救済を実現するために石綿救済基金を活用すべきであると訴えてきた。
今回の3氏の証言は、まさに、その主張が、がん治療・研究の現在を踏まえた現実的かつ合理的な要求であることを裏付けるものであった。
同会は、この貴重な証言を、救済小委員会の中の議論材料にとどめることなく、広く国民に、なかんずく、法律をつくる国会や行政機関、患者とともに日々患者と共に闘っている医師・研究者、そしてまた、アスベスト救済の現場にいる法律家に届けて、アスベスト被害者の命を救うために、とくに、「治らない」という固定観念に包まれている中皮腫患者を救うことの現実的可能性を知ってもらうために、この冊子を作成した。
社会正義にもとずいて補償・救済を求めるアスベスト被害救済運動のなかで、新たな、そして、非常に重要な局面を切り開こうとするこの冊子をぜひ多くの方に読んでいただき、賛同の輪をひろげていっていただきたい。
中皮腫を治せる病気に!「命の救済」がされる未来へ 公開日:2022年12月16日(中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会HP)
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