仁川空港の手荷物処理施設の労働者の肺がん、初めての産災認定2019年4月10日

公共輸送労組仁川空港地域支部によれば、勤労福祉公団は先月29日、17年間仁川空港の手荷物処理施設で働き、肺がんの判定を受けたAさんが産業災害と認定された。
Aさんが働いた仁川空港1ターミナルの地下手荷物処理施設では、仁川国際空港公社の子会社所属の労働者500人余りが働く。Aさんは17年間、地下で施設管理業務を行い、2017年12月に肺がんと判定された。Aさんの肺がんを診断した病院は、作業環境有害要因ばく露評価報告書で「作業環境試料を分析した結果、2個の試料はばく露基準を超過した」とし、「長期間高濃度の粉じんに周期的にばく露し、呼吸器系に否定的な影響を及ぼす可能性があると評価される」とした。実際にAさんと同じ場所で清掃作業をした労働者は、粉じんに接触した顔面全体に紅斑・発疹・かゆみなどを訴えていたと判った。
支部は「手荷物処理施設の労働者の作業環境で、粉じんによる肺がんの発病が労災と承認されたのは初めて」で、「仁川国際空港公社が一緒に再発防止対策を作ることを求める」と話した。

2019年4月10日 毎日労働ニュース イ・ウンヨン記者