過労による経済的負担は7兆ウォン2019年4月10日
9日、韓国保健社会研究院が韓国雇用情報部の高齢化研究パネル1~6次資料を分析して、長時間労働とうつ病・脳心血管疾患の相関性を調べた「過労による韓国社会の疾病負担と対応方案」によれば、長時間労働は心血管疾患発生の危険を47.7%増加させ、精神疾患発病の危険を28.8%、死亡の危険を9.7%高めるとされた。労働時間が週53~60時間の長時間労働者の脳心血管疾患発生の危険比率は、週35~40時間働く労働者に比べて1.99~2.09倍高いと調査された。
これを経済的費用に換算したところ、週60時間以上の長時間労働による疾病負担は、3兆3600億~5兆5800億ウォンと推計された。また交代勤務のような非標準勤務時間による疾病負担は、2兆1200億ウォンと推定される。長時間労働と交代勤務など、過労による疾病負担は年間5兆~7兆ウォンに達すると計算された。
研究を担当した保健社会研究院の副研究委員は「過労による健康問題を防止するための最も根本的な代案は、過労そのものを減らすこと」と強調した。過労に対する産業災害補償の認定基準を緩和し、保険給与の保障性を拡大すべきだという提案し、「疾病の発生原因と関係なく、苦しむ労働者に普遍的な所得を保障する傷病手当て制度のようなシステムを準備すること」も注文した。
2019年4月10日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者