「労働者を殺した職場が処罰される世の中を」2019年2月20日

ファン・サンギさん(64)が「遺族と共にする企業処罰法の話の広場」で、自らと娘の話をした。「うちのユミはサムソンで働いて、白血病に罹って死にました。ユミは有害な化学薬品を使ったと言うのに、サムソンは使わなかったと言いました。私は娘の話を信じました」。娘の話は間違っていなかった。1人、5人、12人、151人…。サムソンで働いて命を失った被害者は、確認されただけで昨年11月末現在151人、職業病被害者は全部で450人に達する。
「話の広場」は産業災害の被害者の遺族たちが重大災害を起こした企業に責任を問い、「重大災害企業処罰法」の制定を求める行事だ。泰安火力発電所の下請け労働者キム・ヨンギュンさんの死の後、産業安全保健法が28年振りに全面改正されたが、事故の再発を防止するための企業処罰には、依然としてはるかに遠いという問題意識から用意された。
ファンさんは国の役割を強調し、労働者が仕事で死んでも誰も処罰されない現実を改善するには、企業の責任を問う法の制定が必要だと話した。
この行事には、高校3年の時、済州のミネラルウォーター工場に現場実習に行き、機械に挟まれて亡くなった故イ・ミンホ君のお父さん、故キム・ヨンギュンさんのお母さん、故イ・ハンビップロデューサーの弟、源進レーヨンの産業災害被害者のパク・ミンホさんも参加した。
キム・ヨンギュンさんのお母さんは「安全措置より人の命の値段が安いからと、安全措置もなしで働かせた」。「元請けがきちんと責任を取り、労働者を死なせた企業は処罰されるために、重大災害企業処罰法制定が必要だ」と話した。
カナダ、オーストラリア、イギリスなどで「企業殺人法」と呼ばれる重大災害企業処罰法は、ノ・フェチャン正義党議員などが発議して国会に係留されているが、きちんとした議論さえされていない。
重大災害企業処罰法制定連帯によれば、2001~2016年の間に、毎年平均2376人が仕事で命を失った。韓国の労災死亡率はOECD会員国で、2006年と2011年を除いて、23年間「1位」を記録している。

2019年2月20日 京郷新聞 ソン・ミョンス記者