自然流産も労災になり得ます~労災指針書『これも労災ですか?』出版/労働健康連帯 2022年5月7日 韓国の労災・安全衛生

出版社「麦」

労災に不慣れな会社員たちが気になる質問と答を一つにまとめた労災指針書『これも労災ですか?』が出版された。労働健康連帯が「体調が悪くても、知らずに働く人たち」のために、2001年から活動してきた経験をそっくり盛り込んだ。

労働健康連帯は、個人の問題として片付けられる自然流産に対して、「長時間・夜間労働を含む交代勤務、重い物を持ち上げる、長時間立って行う作業、肉体的な重労働をして発生したとすれば、労災と認められる」と教えてくれる。膀胱炎・接触性皮膚炎など、普通は業務と直接関連性がないと考えられる疾病が、労災かもしれないと説明する。

この本の目的の一つは「こういう環境が私を苦しめたのかもしれない」と考える練習をすることだ。労災を認められる第一歩は「認知」だからだ。

私の業務と私が経験する疾病との関連性を考えた次からは実戦だ。この本には「病院に行って私がすることの話し」といった、労災補償を申請する前に知っておけば良い情報から、申請のための書類の準備方法まで具体的に出ている。

「知彼知己(敵を知り己を知れば)百戦百勝」という漢字熟語のように、労災と労災申請の手続きなどをよく知っていれば、不当な経験をする確率を低くすることができる。

労災申請をしようとすると、会社が公傷による処理を勧める理由は何か、こういう時は被災者はどのようにするべきかについての解答も本に書かれている。

ライダーユニオンのパク・ジョンフン委員長は「事業主にお金がなくて被災労働者に補償できなかったり、莫大な補償金が賦課されて事業主が潰れることを防止するために作られたのが、まさに労災保険」で、「労働者だけでなく、社長もこの本を読むことを願っている」と推薦した。

2022年5月7日 毎日労働ニュース カン・イェスル記者

http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=208773