5年間で林業労働者64人が伐木で生命を失った 2021年11月22日 韓国の労災・安全衛生

9月24日、江原道の襄陽で伐木作業をしていた労働者Aさんが倒れて来る木を避けようとして、擁壁の下に落ちて亡くなった。6月には江原道洪川の伐木現場で、Bさんが切り出した木が頭の上に落ちて来て死亡した。最近、伐木の現場での産災死亡事故が急増し、雇用労働部が伐木作業安全規定を改正して合同点検を始めた。

労働部によれば、2016年から昨年までに林業で発生した産災事故による死亡者は全部で75人だ。林業の事故死亡者は、2016年に9人で、2018年に10人に増加した後、2019年に16人が亡くなり、2020年にも16人が生命を失った。今年も10月末までに11人の事故死亡者を記録した。

最近5年間の林業での産災事故死亡者の10人中6人は、伐木の過程で落下したり、倒れる木(伐倒木)にぶつかったり下敷きになる事故に遭った。伐倒木を扱うために使う重装備が倒れて下敷きになる事故も絶えることなく続く。

労働部は産業安全保健基準に関する規則(405条)を改正して、伐木現場の安全を強化することにした。伐倒木による事故は、主に伐木した木が意図していなかった方向で倒れたり、周辺の木にひっかって発生する。このため、適切な『受口』(伐木の方向を確実にし、木材が割れるのを防止するために、切る側の根元付近に作るくさび形の切断面)を作って伐倒木が意図した方向に倒れるようにし、伐木しようとする木を中心に十分な安全距離を確保することを義務化した。また、木が別の木にひっかっている場合、ひっかっている木の下で作業してはいけないとした。

労働部は安全保健公団・山林庁と一緒に伐木現場に対する合同の不意打ちパトロール点検を12月まで実施する。改正された安全法規を案内・教育し、遵守の可否を集中的に点検し、改善事項を履行しない現場は産業安全監督に拡大する予定だ。法に違反した事業主は行政・司法処置をする。

2021年11月22日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

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