屋根工事中の墜落死、今年38人。安全蓋・欄干の設置を義務化 2021年11月07日 韓国の労災・安全衛生
労働部は『産業安全保健基準に関する規則』を、採光窓の安全蓋、屋根の安全手摺りの設置を義務化する内容に改正すると明らかにした。
従来の規則は、強度が弱い材料で覆った屋根の上の作業で、労働者に危険がある場合、事業主は『幅30㎝以上の踏み台を設置したり、墜落防護ネットを張るなど、必要な措置を執らなければならない』とだけ規定している。労働部は『十分な強度のある蓋』と『屋根の端の安全手摺り』の設置を追加することにした。また、墜落防護ネットを設置することが難しければ、労働者に安全帯を着用させなければならないという内容も新しく加えることにした。
労働部は韓国産業安全保健公団と一緒に、屋根工事作業安全マニュアルを新しく発刊し、50人未満の建設業者で安全蓋を購入する時の費用の70%を支援する事業の広報を強化するとした。
2019~2020年に屋根の工事中に墜落して死亡した労働者は91人。場所別には、工場の屋根が36人、新築工事現場が21人、畜舎の屋根が20人だった。屋根の上の太陽光設置のための資材の移動、採光窓の破損で墜落するなど、太陽光設置工事と関連した死亡も10人だった。今年は10月までに、38人が屋根の工事中に墜落して死亡したと集計された。主に春(3~5月)と秋(9~11月)に事故が発生した。
労働部のクォン・ギソプ産業安全保健本部長は、「太陽光施設の設置企業等は、安全手摺りの設置、周期的な安全点検などで、死亡事故を2019年の8人から2020年の2人に縮小した」とし、「規則改正後に発生する屋根作業の死亡事故に対しては、厳正な捜査によって事業主に重い責任を問う」と明らかにした。
2021年11月7日 京郷新聞 イ・ヘリ記者
https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202111071407001